観光バスの運転手をしていた、親父から聞いた話です。

仕事柄、全国各地の旅館や道などで不思議な体験をする事もあり、同僚達とその話で盛り上がる事もあるそうで、そんな時には決まって一人のバスガイドAさんは

『アーアー聞きたくない』

と、怖がって席を外して逃げていたそうです。

そんなAさんとコンビを組んで、 会社から相当距離のある、他県のお客様との合流地点へ深夜の内にバスを走らせていた時の事です。

Aさんとの世間話もそんなに長くは続かず、しばらくは黙って運転に集中していた親父ですが、ふと今走っている国道で、同僚が女の幽霊を見た事があると言っていたのを思いだしました。

Aさんは…どうやら、運転席の左後ろにあるガイド席で、髪を櫛でとかしているようで、視界の端にチラチラ見えます。

怖い話が苦手なAさんが、一体どんな反応をするのだろう⁉️と、親父はAさんを驚かせてやることにしました。

大声で

『おい‼️後ろのほうの座席に誰か乗ってるぞ⁉️』

と叫ぶと、本当に一番後ろのほうの座席から

『ギィヤァァァァァ‼️イヤァァァァァァ‼️』

と凄まじい悲鳴をあげながら飛び出して疾走してくる女の姿が‼️


その正体は、なんとAさんでした。
ガイド席に居たと思っていたAさんは、エチケット袋や座席のシーツチェックのため、後ろの座席のほうに居たとの事。

では、左後ろのガイド席で髪をとかしていたのは一体誰だったんだ?

とゆうお話でした。

親父曰く、あの時は本当に事故りそうになったし、不意の女の本気の悲鳴を聞いた時は心臓が止まるかと思った。幽霊よりよっぽど怖かったw

と笑っていました。

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