これは祖母から聞いた実際の話です。
怖いというよりかは、
少しほっこりするようなそんな話。


もう15年も前のこと。
曽祖父が70代の時、
癌でこの世を去りました。


まだ小学生にもなっていなかったので
当時のことはほとんど覚えていません。

親戚が言うにはひ孫の私を大変可愛がってくれていて
休みの日には必ずどこかへ連れて行ってくれていたそうです。



そんな曽祖父の葬儀は自宅で行われました。
なんでも詳しい事は分からないのですが、人が亡くなったら暫くの間
お線香の火を絶やしてはいけないという決まりがあるそうで。

その日も家族が1日起きて
お線香をあげていました。


1日起きているということは当然
霊が出てくるで有名の丑三つ時がやって来ます。




すると、案の定…



チャリン、チャリン、

チャリン、チャリン




鈴の音が家の周りを1周する音が聞こえてきました。




それから間もなく、




ピンポーン



チャイムを鳴らす音が聞こえたのです。



「なんだろう、変だね」

「なんで鈴?」

「あ…」



父が思い出しました。

亡くなる何年も前にふざけてなのかは分かりませんが、


「じいちゃんが死んだら鈴の音鳴らしてピンポンするから出てね」


と言われていたことがあったそうです。





これだけでも正直驚いたし、
何より曽祖父なはずなのに少しだけ
怖いと感じたのも事実です。

曽祖父に関するちょっぴり驚いた話がもう1つあり、


それは亡くなってから1年後程の事。



仏壇の部屋で当時好きだったCMソングを気持ちよく歌いながら
ぐるぐる部屋の中をうろついていました。


曽祖父も歌を歌うのが好きで
自分の歌を録音したり、家にカラオケの機械を置くなど
それほど歌が好きだったのです。

私もその血を引き、歌うのが好きで
曽祖父に歌を褒められたこともありました。


わざわざ仏壇の部屋で歌うだなんて
その日もきっと歌を聴いて欲しかったのかもしれません。


そして短い1曲が終わろうとした時、


ごとんっ


物音がし、隣の部屋にいた祖母が私を抱きかかえ、

「大丈夫!?どこも痛くない?」

と心配してくれました。



どうやら物音の正体は経机から お鈴 が落ちた音だったようです。

足に落ちたわけでもないので全くの無傷でした。



触ってもいない経机からお

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