た。
この話が嘘だと知って、安心した私は、すぐに眠ることができました。

寝ていたのですが、なにか息苦しくて、私は目を覚ましました。時刻は夜中の3時、部屋は真っ暗です。
季節は秋だったのですが、とても暑く、汗もびちゃびちゃでした。のどが渇いた私は居間に行き、水を飲もうと思いました。
居間に続く廊下を歩いていると、居間になにかの気配がします。私の父は朝がとても早く、3時頃に起きて仕事をしているので、最初は「お父さんが起きてるのかな?」と思い、居間に入りました。すると、居間には誰もいませんでした。
怖くなった私は水も飲まずそのままUターンして部屋に帰ろうとしたのですが、後ろを向いた瞬間に誰かが私の後ろに立っている気配がしました。その瞬間、私は息ができなくなり、声を出すこともできなくなりました。足が震え、体も動きません。
すると後ろから「よだそう、よだそう」と聞こえてきました。その声を聴いた私は、恐怖で頭がくらくらして「よだそうって嘘じゃないのかよ…お兄ちゃんに嘘をつかれた…」と考えていました。よだそうから逃げるには『あの言葉』しかない、でも兄が言ったことはもう信じられない、でも言うしかない、言わないと殺されると思った私は、頑張って「う…そ…だ…よ…。」と声を出しました。すると「うそじゃないよ。」と返され、私の意識はなくなりました。

気がつくと朝で、私は布団で寝ていました。夢だったのか、夢にしてはすごくリアルで、鮮明に覚えていると感じた私は、居間に行き、両親に夢のことを話しました。
すると母親にいきなり塩をぶっかけられ、「怖い怖いと思っているから悪いものが寄ってくるんよ、もし怖い話を聞いても、怖くないと思っていればなにも起こらない。よだそうなんてただの作り話だよ、でもお前が怖いと思っていたから『なにか』が『よだそう』になったんだ。気持ちを強くもたなきゃだめだよ。」と言われました。
過剰に怖がったり、怯えていると、悪いものが寄ってくる。私は『よだそう』を怖がっていたから、『なにか』に付かれていたらしい。
そう教えられてからは、私は怖いと思っても深呼吸して、「怖くない!」と念じると、怖いと感じた気持ちが消えるようになりました。全てが怖くないわけじゃないですが、怖くないと思う気持ちが大切なんだと考えるようになりました。
怖いのはしょうがないけれど、必要以上に怖がったりすると、悪いものに付かれると感じた体験談です。

毎度落

How about this story?

Comment(1)

なんか口裂け女と同じだね!

紳士 Stories

Hot words

怖い話 You can get App You can get App