私は20歳~40歳になるくらいまで霊の出るアパートに住んでました。

コレは室内じゃなくアパートの窓から外を見た時に見えたものの話なのですが。

その日は友達達との飲み会があって、しこたま飲んで帰って来ていつも寝ている玄関脇の6畳間で寝ていました。

夜中に無償に喉が渇き、眠気と酔いでボケーっとした意識のまま電気も着けず水を飲もうとフラフラとキッチンの流し台に行き、蛇口を捻ってコップに水を汲んで流し台の前に立ったまま飲んでいました。

流しの上にあるキッチンの窓が開けっぱなしになっており、そこから何となく外の風景を見ながら水を飲んでいると、外は小雨が降っていて、窓から4mほどの道路を挟んだ対面に街灯付きの電柱が見えます。

その電柱の真ん前の街灯に照らされた下に、短髪っぽい髪型の上は白っぽいジャンパーの下は黒だか紺だかのズボンをはいたこちらに背を向けた人らしきものが立ってるのに気付きました。

この街灯はレンズも黄ばんでいて蛍光灯も寿命が近いせいなのか前から、この街灯暗いなぁと思うくらいの明るさなのでぼんやりとしか見えませんが、立ち小便でもしてるのかなぁ~とボンヤリ見ていると、その人の足の下の向こうに電柱の元の方が見えるのに気がつきました。

酔いで目がおかしいのか?などと思いよく見ると、下のアスファルトから50cmほど浮いた状態で立っているのに気付き、こちらに気づかないように静かに後退りして布団に戻りそのまま、また寝てしまいました。

どのくらい時間がたったか、また喉が乾いて目が覚めてしまい、もうさすがに居ないだろうとまた流しに水を飲みに行き、窓の外を見ると電柱の前にさっきのものは見当たりません。

何だったんだろなぁ~とボーっと考えながら水を飲むために、顎を突き出すような感じで顔を上向きにして水を飲んでいると、電柱の街灯辺りの横に足のようなものが見えました。

ん?と窓に寄って体勢を少し低くして覗き見上げると、さっきの人らしきものの靴底が街灯に並ぶくらいの高さでこちらに背を向けたまま浮いているのが分かりました。

恐怖で酔いも一気に覚め、水の入ったグラスを持ったまま部屋に戻り、そのまま寝てしまいましたが、それを見たのはその日限りなので何かは全くもって不明ですが人では無い事だけは確かと思います。

またまたオチも読んだ方には恐怖でも無いかも知れませんがスミマセン。

最後まで読んでくれた方ありがとうございました

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Comment(2)

匿名さん全読みとコメントありがとうございます。 出ても特に実害は無いので懲りずに住んでました(笑)

全話拝読、随分長く住んでましたね。徐々に慣れてしまったんですね。結構そういう家ありますよね。私の実家もそうでした( =^ω^)

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