高校の時の、蒸し暑い日の話をしましょう。

僕は沖縄県の南部に住んでいます。
その日、僕は夏休みがきたので、母方の祖母の家に遊びついでに泊まりに行きました。

夏休みだからか、その日はいとこ達も大勢で泊まりに来ていました。

みんなと遊んでいると、時間もあっという間に過ぎ、早くも夜になってしまい、夕食も入浴も終え大人達は花札を、僕ら子供達はトランプを楽しみながら夜更かしをしていました。

そして、時計の針が真夜中の2時を指した頃、玄関からザワザワと人の声がしてきました。

僕の母が、
「誰か来たのかな?」
と言いながら、玄関に向かって歩きだしました。

でも母は玄関を直接開けることもなく、来訪者を確かめる為に、玄関の入口がよく見える隣の部屋に入って行ったのです。
すると、青ざめた顔をして急いで戻ってくると、母が声を震わせながら小さな声で、
「明かりを消せ!」
と言ったのです。

訳がわからず、僕ら子供達は焦りながらも急いで電気の明かりを全て消し、青ざめ震えている母に何があったのかを尋ねました。

母は震えて何も言えずにいるので、祖母が玄関の方へ向い、すぐに戻ってきました。

そして祖母は僕らに、
「見ないほうがよかった…」
と言ったのです。

好奇心で見たくなった僕といとこ達は、玄関隣りの部屋に入り窓のカーテンを少し開け、玄関先を覗きました。

すると、4件隣りの顔見知りの仲良しのおばさんが立っていました。

僕は、
「なんだ~おばさんじゃんっ」
と思いながら、窓を開けようとした時、祖母が、
「開けるな!」
と、大きな声で言ってきました。
もちろん、「なんで?」と祖母に聞き返そうとした時、そのおばさんが、
「あ~あ~っ…電気消えたさ~。みんなあっちに電気ついてる家があるから行こう!」
と言い、後ろに20~30人の人達を引きつれ、ゾロゾロと明かりのついてる家に歩き出していきました。

そして祖母は僕達に、こう教えてくれました。
「あのおばさん、3日前に明かりがついたトイレで殺されてたんだよ。」
と。

再び外に目を向けた僕は、あまりの恐怖に声が出ませんでした。

なぜなら、おばさんの後ろをついてゆく人たちが、たくさんのナイフが刺さって血まみれになってフラついて歩いていく人だったり、顔がない人・腕がない人・両足がない人だったのです。

そう、たくさんの死人達が祖母の家を横切り、明かりのついてる家に向かって歩いて行って

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Comment(4)

親がそんな怯えてるのに呑気にしてられる子って、よっぽどウマシカですよね。

じゅんに、うちなーんちゅか?

じゅんに = 本当に うちなーんちゅか? = 沖縄人か? 沖縄の方言です。

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