女が俺の事を踏み付けながら、背を曲げ、顔を少しずつ近づけて来た、
その時、タッチが女の背中に乗り掛かった。
女は一瞬焦り、俺を押さえていた足を踏み外し、よろめいた。
そこにハッピーも走って来て、女にジャレついた。
恐らく、2匹は俺達が普段遊んでいるから人間に警戒心が無いのだろう。
俺はそのすきに慌てて起きて走りだした。
『早く!早く!』と離れたところから慎と淳がこちらを懐中電灯で照らしていた。
俺は明かりに向かい走った。

『ドスっ』

後ろで鈍い音がした。
俺には振り返る余裕も無く走り続けた。


慎と淳と俺が山を抜けた時には0時を回っていた。
足音は聞こえなかったが、あの女が追い掛けてきそうで
俺達は慎の家まで走って帰った。

慎の家に付き、俺は何故か笑いが込み上げて来た。
極度の緊張から解き放たれたからだろうか?
しかし、淳は泣き出した。

俺は
『もう、あの秘密基地二度と行けへんな。あの女が俺らを探してるかもしれんし。』

と言うと淳は泣きながら
『アホ!朝になって明るくなったら行かなアカンやろ!』と言い出した。

俺がハァ?と思っていると、慎が俺に
『お前があの女から逃げれたの、ハッピーとタッチのおかげやぞ!
お前があの女に後から殴られそうなとこ、ハッピーが飛び付いて、
代わりに殴られよったんや!』

すると淳も泣きながら
『あの女、タッチの事も、タッチも・・うっ・』と号泣しだした。

後から慎に聞くと走り出した俺を後から殴ろうとしたとき、
ハッピーが女に飛び付き、頭を金づちで殴られた。
女は尚も俺を追い掛けようとしたが、足元にタッチがジャレついてきて、
タッチの頭を金づちで殴った。
そして女は一度俺らの方を見たが、
追い掛けてこず、ひたすら2匹を殴り続けていた。

俺達はひたすら逃げた。

慎も朝になれば山に入ろうといった。
もちろん、俺も同意した。

しかし、そこには、さらなる恐怖が待っていた。


興奮の為、明け方まで眠れず、朝から昼前まで仮眠を取り、俺達は山に向かった。
皆、あの『中年女』に備え、バット・エアーガンを持参した。
山の入口に着いたが、慎が『まだアイツがいるかも知れん』と言うので、
いつもとは違うルートで山に入った。
昼間は山の中も明るく、蝉の泣き声が響き渡り、
昨夜の出来事など嘘のような雰囲気だ。
が、『中年女』に出くわした地点に近づくに連れ緊張が走り、
俺達は無言になり、又、

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Comment(9)

病院以降の話はつくり話だと明かしてたな。反響呼んだから続編書いたんだと。

これ、読んだことあるぞ… 人の名前もそのまんま…って思ったら、コピペでした。そらそーか!

凄く長い文章ですね!時間も凄くかかったんじゃないですか‼️凄え

この話は有名らしいですけど、初めて読んだんで超怖かったです。やっぱり、人間が一番怖いですね.....。

怖すぎます。京◯府の話でしょうか? 私も京都在住でこの手の話は聞いた事があります。体験したとゆう人から話を聞きました。 あれは人間やけど人間じゃないと言っていました。複数で行ったらしいのですが、何人か精神的におかしくなり、入院したと言ってました。 作者とは場所が違いますが、有名な所があります。

そこらの心霊話よりは断然怖い話ですね。 2chにでも貼られてたのかな?にしても、かなり凝っていて、30分かけて読んだ甲斐がありました。

読んだことあるし 長いので次に行きます!

主人と旦那を亡くして、って旦那と息子の間違いだよね

所々誤字や「ハッピー、又はハッピー」だったかな?「又はタッチじゃないの?」と思わせる様な所も有りましたが、中々良く出来てます。 フィナーレは『happy end』かと思い感動仕掛けたのですが、おやおや残念です(笑) にしても、人程怖いものは存在しないですね!(笑) 淳くん『早く歩ける様になると良いです』 大変面白怖い話しでした! またの良き?w話しを期待してます! では 御機嫌よう〜!!

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