72: 本当にあった怖い名無し:2006/11/04(土) 20:47:36 ID:OAht/UFx0
学生時代に体験した奇妙な出来事を投下してみる

当時、週末になると友人の家で夜通し遊ぶことが多かった

友人宅は一戸建てで結構広く2階にもトイレがあるような家で、わたしと共通の友人でその家に行き3人でよく遊んでいた

友人(以下A)の部屋は2階にあり、
深夜2時を回っても1階からドアの
開け閉めの「バタン」という音や
足音などががよくしていた

大体4時頃までその物音は不定期になり続ける

Aは両親と同居しているので、
当然Aのご両親が立てている音だと
思っていた

1年ほど経った頃、
相変わらず物音がするのでふとAに
尋ねてみた

「Aのご両親って結構寝るの遅いんだね」

「いや、とっくに寝てるよ」

「え?
でも1階からよく物音するよ?」

「知ってる
けど両親じゃない」

わたしは冗談かと思ったのだが、
Aはいわゆる怪談の類が大嫌いな人でとてもこんな冗談を言うはずがなかった

さらにAの家に来ている共通の友人
(以下B)はその物音が全く聞こえていないという

わたしとAははっきりと聞こえているのにBのみが聞こえていない

それも冗談かと思い、Bとは軽い
口論になったほどなので、
恐らく冗談ではないのだろう

ただ物音がするくらいなので、
不思議だとは思いつつも恐怖を
感じるほどではなかった


予想以上に長くなってしまったので続きます

73: 72:2006/11/04(土) 21:06:25 ID:OAht/UFx0
ある日、いつもの3人でA宅に集まった夜

深夜になると、例の物音が始まった

また始まったなぁと思いつつAの顔をチラリと見ると、Aもわたしの顔を見て頷いている

そしてBは全く気づいてないようだ

ところがなんとなくだが、
普段と雰囲気が違う

言葉では説明できないが、いつもの物音とは何かが違っていた

何か変だなぁと思っていたところ、ゆっくりと階段を上がる足音が聞こえてきた

流石にこれには肝を潰し、
意識を足音に集中した

ミシミシ・・・ミシミシ・・・

と、明らかに誰かが階段を上って
きている

そしてそのあたりから3人の会話が完全に途切れた

聞こえていないBすら何故か話をしようとしなかった

ゆっくりと近づいてくる足音

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