以前「私に霊感がついた瞬間」を書かせていただいだものです。またひとつ、書かせていただきます。
といっても、これは私のちょっとばかりの霊感とは恐らく関係のない話です。
私は田んぼに囲まれた田舎に住んでいました。親戚が大変多く、夏休みには家が大きい私の家に親戚中が集まりました。
私が小学6年生だったあるお盆の入り、テレビで恐怖映像特番をみた次の日。私より1つ上のいとこが言いました。
「神社いこうぜ!!」
私の住んでいた村には小さく古い神社がありました。(名前は伏せさせていただきます。ちなみに、いまは震災の影響で無くなってしまいました。)何の神なのかも知りません。村外れの森にあり、昼でも薄暗く、1月7日のどんと祭の時にしか行かないような感じで、私は断りました。
しかし、男が多いせいかほとんど誰も断らず、結局私も連れて行かれてしまいました。
私、言い出した中1(Aとします)、Aの妹(最年少の小2)、男三兄弟(中2、小5、小4)、高校生のお兄さん2人、の計8人でいきました。
8人いると案外怖くないもので、また、道中犬の散歩をする人やウォーキングをする人に多々会い、外灯もあって普通の散歩のようでした。
しかし、いざ神社へ行くとやはり何か違う雰囲気を感じました。湿っぽくカビ臭く、森の木々の間から何か出てきそうで、早速帰りたくなってきました。しかし他の親戚らはアホなのかと思うほど進んでいきます。
すると、神社の裏へ入っていったAが
「こっち集合!」
と言いました。行ってみると、そこには見たことのないものがありました。
小さな家のようなものがあり、中には人形が沢山、無造作に積み重ねられていました。日本人形、陶器の人形、布の人形、フランス人形、クルミ割り人形のようなものもありました。沢山の人形が山のようになっていたので、もっといろいろ、したの方にはあったのかもしれません。神社の裏にこんなものがあることを、私は知りませんでしたし、知りたくもありませんでした。怖いのひとことにつきます。
乗り気だった親戚たちも、Aを含め、これはやばいんじゃないかという雰囲気。帰ろうという方向で全員の意見が一致しました。
鳥居を出て少し歩いたところで、Aが叫びました。
「何やってんだお前!!!!!」
どうしたのかとAの元へかけより、私はいよいよ逃げ出したくなりました。
Aの妹が、どうやら祠の人形を持ち出してきてしまっ