略すと死という怖いものを連想しそうだが、少しほど遠い実話である。
彼とは前の職場であった同僚で、仮の名をデス君とする。
そう、まんま「ですっ」なのだ!
会話的にはいつもこうだ。
同僚A「おーい○○、おはよう」
デス君「ですっ!」
同僚B「昼さぁー外に飯食い一緒に行かね〜」
デス君「ですっ‼︎」
俺「これ、めちゃ美味いよね〜」
デス君「でぇす‼︎!」
俺らは、こいつの反応がおかしいやらなんやらでなんだかんだ仲がよかったんだ。でも後日、そいつは仕事でとんでもないミスをしてしまい上司に呼ばれ説教をくらっていた。
上司の罵声がフロア全体を包み、俺ら他まわりの職場の人間も一斉に凍りついた 会話の流れはこうだ
上司「○○、お前のミスのせいでまわり全体に迷惑かけたんだぞ、わかっているのか?」
デス君「ですっ‼︎」
上司「お前、ですってなんだ、はいだろ?」
デス君「(泣きながら) ですっ‼︎」
上司「……まぁ…こっ…今回は俺がなんとかするから次…からは気をつけろよ わかったな?」
デス君「(号泣しながら) でっっす‼︎!」
凍りついた皆は下を向きプルプルする始末だった
本人自体、会話をめんどくさがりその一言で事を済ませているのかどうかは俺にもわからない。ただ、
その一言で会話が成り立ってしまう事がある意味、幸せもののようで俺には怖い。