当時、4歳の娘と3歳の息子の流行りの遊びが、押入れの上の段に上がり飛び降りる!というもの。
危ないからやめなー!なんて親の心配をよそに、バンバン飛んでは下の畳がはがれていく。
毎日やるだけやっては、そのまま押入れで寝ちゃうという流れだったんだけど、その日は何だか物静かなお二人さん。
いくら呼んでもおやつで釣っても、押入れから出てこない。
キャッキャ キャッキャ♪と楽しそうな会話は、聞いてるだけでも楽しくなる。
何話してんのかな〜と聞き耳をたててみた。
何やら、好きな食べ物やハマってる遊びなどをお互い報告してるような感じ。
いいね〜と思いながら、ほらー、そろそろお昼寝しないとー、と呼びにいった。
「わかったー!じゃあこっちおいでよー」
「そうだよ!そーだよ!」
???
「ママー。この子一人でジャンプできないってー。こっちだっこしてあげてー。」
と娘がいう。
誰の話?って聞くと、ほら、この子!なんて平然と押入れの中を指差す。
ママわかんないー、見えないー、どんな子?
確かめようとしてみた。
「ママばかだねー!おかっぱのこの子だよー!いいから早くだっこしてあげてー!」
訳わからず、いや、わかったけど。
とりあえず抱っこするマネをして、子供達の寝る布団へ下ろすようにしてみた。
「わーい♪ 一緒にお昼寝だねー」
「そうだね、すごいねー!」
とは姉弟の会話。
すると次の瞬間。
だねー。
と、聞きなれない子供の声。
うわぁぁぁぁ!
なんか聞いちゃったよー!と、軽いパニックを起こしました。
恥ずかしい。
お昼寝が終わったあとに、どんな感じの子か聞くと、髪はおかっぱで青いばんこ( ちゃんちゃんこのコトです )着てて、男の子だそう。
ニコニコして、好きな食べ物はバナナだそうです。
なんだか可愛らしい座敷童子に、子供達は会ったみたいです。
じいちゃんに、その事を一生懸命話して聞かせてましたが、その子はきっと座敷童子だな〜、大人には見えないんだぞ〜と言われてて、
「ウソだよ!だってママ抱っこしてあげたもんね〜♪ 明日も押入れで遊ぶ約束したもんね〜♪」と娘がいうと、じいちゃんはびっくりした顔して私を見て、ほんとかよ!と食いついてきました。
そうです、私が座敷童子を抱っこしたママです。
全く感触ありませんでしたけど。
数日続いた押入れ遊び。
それ以降は、ちょいちょい見かける程度になったよ