中学1年の夏休みでした。一斉送信のメールで友人から「うちの猫いなくなっちゃった~…明日一緒に探してくれる人、郵便局の前に10時にきてくれたら助かります…」とのこと。暇なうえにみんなに会いたかったのでいくことにしました。

翌日は私と猫の飼い主を含めて6人があつまりました。猫の写真や名前、特徴を聞き、いよいよ捜すことになりました。(ちなみにど田舎です。)

バラバラになって探して、見つからなくても12時にまた郵便局に集合、見つけたら電話ね!そういって6人はバラバラに探し始めました。

猫の名前を呼びかけながら、たまに友達と会って「いた?」「いなーい」なんて話てまた探し始める、というのを繰り返して一時間くらい探しました。そして私はある廃墟の庭に入りました。その家については何も知らないのですが、相当前から廃墟というか空き家で、またかなり古い家でした。

すると「うぁ~うぁ~」と、廃墟の縁の下から赤ちゃんの声のような鳴き声が聞こえました。カラスとか猫って、たまに人みたいな声のやついますよね。私はその鳴き声を聞いたとき(猫だ!!!)そう思ったんです。友達の猫の特徴に、人みたいに鳴く、なんてものはありませんでしたが、猫がいるということだけで

分で、急いで縁の下を覗きました。

うぁ~うぁ~うぁ~

相変わらず鳴き声は聞こえます。が何もいません。そのうち腰が疲れてきて一度顔をあげ、もう一度縁の下を覗きこみました。



う゛ぁ゛~!!!!!!!!!!


もう一度覗きこんだ縁の下には、
目元が潰れて赤黒く陥没し、口だけを大きく開けて泣き声をあげる赤ちゃんの顔がありました。しかも縁の下を覗いた私との顔の距離はわずか数㎝。生暖かい息が鼻にかかりました。大きく開かれた口は血でも飲んだように赤く染まっていたように見えました。


うっわああああああああああ!!!!!

私は大声をあげて庭を飛び出しました。
するとそこに猫を探しいた他の友人二人が歩いていました「どうしたの?!」と聞かれ、私は「あそこのボロい家の下に化け物がいる!!!」と言いました。幸い二人ともそういったものを信じてくれるたちの人で、3人でまた例の廃墟へむかいました。

でも私はもう縁の下を覗くような勇気はありません。「そ、そこらへん!下!き、気を付けなよ!!」と友人に言う私は情けないほどビビっていました。しかし友人二人は「何もいないよ~?」「なんか…ここ臭くない?」と言

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