おばあちゃんからこんな話を聞いた。おばあちゃんのなぁ、友達になぁーよぅ喋りはる子がおったんよ。おばあちゃんはなぁその子とえらい仲がよかってなぁ、いっつも家に行っとったんよ。その子の母さんが大変なべっぴんさんでなぁ。おばあちゃんもう毎日会いに行っとったんよ。その子の母さんがいっつもゆっとったんがなぁ、「この家はなぁ、先祖代々、あの玄関石像に触って1分間願いごとすると叶うって言われてんねん。でもな。こっからよう聞いとれや。1分間を1秒でも過ぎるとそいつは呪われるねん。呪われて…お亡くなりになった人もおんねんで。やろう思うなら、気ぃつけてやり。もし過ぎたら…お亡くなりになんのはあんたねんで。必ず…1分間を守りな。」って。そんでなぁ。その子加代ちゃんゆうたんやけどなぁ。加代ちゃんがしたいゆいだしたねん。しかも母さんに内緒で。初めは反対したんよ。でもどうしてもって言うもんで…おばあちゃん断りきれんくて…でもって夜9時に内緒で加代ちゃんの家の前集合てなってなぁ。まぁ集合したんよ。同じ組の葛西くんまで来てなぁ。初めは半信半疑ほんとかどうか。まぁとりあえずやろうゆうことんなって、加代ちゃんが石像に触った瞬間からスタートさせたんよ。1分間たった。1分ってゆってから1秒経って加代ちゃんは手を離した。「加代ちゃん!なんではよう離さへんだん!」おばあちゃんがゆったんよ。そしたら「これでほんとかどうか確かめるんやん!!」って怒鳴り散らしてきてなぁ。まぁおばあちゃんは絶対呪われたって思うたんよ。だってそれから加代ちゃんが次々に怪我してくんやもん。加代ちゃんの母さんに聞かれたん。「加代はあの石像に触った?」って。もう答えるしかないよなぁ。今までのこと全部話した。そしたら加代ちゃんの母さんはため息ついて「ほんとにごめんなぁ」って謝ってきたんよ。そしたら加代ちゃんの母さん家の中入ってってなんか橙色の箱を持ってきたん。そんでなぁその箱を開けて中身を見してくれたん。見た時驚いたわ。すんごい立派な首飾りが入っててん。それをつけたかと思ったら加代ちゃんが中から出てきたん。加代ちゃん顔真っ赤でさ。涙流してつぶやいとんの。「御守さま。ごめんなさい。御守さま。ごめんなさい。」って。もうびっくりしてなぁ。お母さんものすごい怒った顔で加代ちゃんに土下座させてなぁ。謝らしたん。ふと御守さまの方見たら怒りで炎のオーラが出とったわ。でも御守さまは許してくれたん。その言葉

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