これは数年前、当時二十歳前半の夏に起きた実話です。
長文ですが、お付き合いしていただけると有難いです。

私は地元の友人に呼ばれ、友人宅へ遊びに行きました。
私と友人は当時、日焼けサロンで肌を焼き、ギャルウケを狙う野郎でした。

日サロで知り合ったギャルとも仲良くなり、友人宅でギャル2名、私と友人2名で宅飲みしようってなったので、その夜は飲んで他愛もない会話を楽しんでいました。

酔いも覚めつつ夜中の12時頃、夏のせいか心霊話になりました。
怖がるギャル達を横に、友人がこれから地元の心霊スポットへ行かないかという話になりました。

友人は何度か行ったことがあるらしく、他の地元友人もあそこはヤバイ、本当に見た、と嘘か本当かわからないことを言っていました。

私は霊感など全くなく、幽霊などただの疲れから来る錯覚くらいにしか思っていませんでした。

怖いもの見たさ反面、私は心霊スポットへ今まで行ったことが無く、軽い気持ちで嫌がるギャル達を説得し、地元の心霊スポットへ私の車で向かいました。

場所は、S県○町‥廃墟旅館

駐車場に車を停め、懐中電灯を頼りに目的地へ着いた途端、ただよらぬオーラに敷地内へ入ることを躊躇してしまうほどでした。

敷地内へ入ることを拒むかのようにロープが張り巡らせてあり、手入れをしていない植木、年季が入った旅館と思しき建物、幽霊は信じていませんでしたが、正直帰りたいと思いました。

しかしギャル達を横にビビってると思われたくなかったので、私と友人は先陣を切って敷地内へ入り、怖がるギャル達を気にしながら誘導していきました。

敷地内へ入ると、目の前に玄関と思われる大きな木材スライド式な扉がありました。

友人は何度も行ったことがあるので躊躇なく扉を開けようとしましたが、普段開くはずの扉が腕一本通る程しか開きません。

※腕一本通る隙間が空いてるので鍵が掛かっていないのは確かです。

友人「おかしいな〜、いつも開くはずなのにな〜」

私「お前ら(地元の悪友達)いたずら多いから誰か入らないように細工してあるんじゃない?笑」

友人「そんな筈はない、この前も来たばっかだぞ?」

私(内心)「お前らどんだけ暇やねんッ!」

アホな友人にツッコミ入れたいとこですが、怖がるギャル達とこの雰囲気を壊したくなかったので1人で苦笑してました。

深夜ここまで来て何もしないのは割りに合わないので、友人と私は開くはずの

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