友人数人と飲んだ帰りのこと
スナックを出てエレベーター待ちをしていると
「ヤバい!トイレ行きたい!」
と言い出しました
そこは古いビル
スナックなどのそれぞれの店舗の中には
トイレはありませんでした
いわゆる共同トイレ
「すぐそこじゃん! 行っといで」
私たちは他のお客さんなどの邪魔にならないようすぐそばの階段へ出るドアの前のスペースに移動して待つことにしました
「ここにいるから」
数分後、男性用トイレのドアが開き、用を済ませた真っ青な顔の友人が出てきました
なぜか、右手に毛虫?のようなものをつまみながら
「なんだ!お前、毛虫怖いの?」
「いや、いや…」
他の仲間が彼の手からその毛虫を取り上げました
そして、自分の目の前で見てびっくり!
「うわぁ!」
毛虫は床に落ちました
誰もが驚き唖然
「それ…それ…、まつげ」
確かに床に落ちていたのはまつげでした
女性陣は普段から「つけまつげ」見てますけど、男性にとってはキモいかも
そんな気持ちで私は笑いながらそのまつげを拾い上げました
「大丈夫だよ、つけまつげでしょ」
そして、「ほら」と見てみると
まつげの根本には黒ずんだ血の跡…
それはまさしく本物の人間のまつげでした