大学時代に友達が心霊スポットに行った時の話。
男友達(あつき)、女友達(さやか)で心霊スポット行った。場所は忘れたけど山奥やから車で行って、着いたら一台車が止まってた。
誰か来てるんやと思い車を止めて心霊スポットに行った。特に何も起こらず車のとこに戻ったら、さっきの車がまだ止まっている。そういえば心霊スポット行っても誰とも会わんかったやんな!?と話をしながら車に乗り込もうとしたらさやかが「写真撮って」と言ってきた。
手にはフライドチキンの骨!?みたいなんを持ってて、どこで拾ってきたんと思いながらも写真撮った。
それから車で山を下ってたら、猛スピードで後ろから車が来てつめてきた。
バックミラーを見たら、さっき止まってた車で髪の毛が長く、ボッサボサで薄気味悪い女が運転してた。
とりあえず道をゆずったら追い越して、猛スピードで走り去って行った。
少ししたらまたあの車が後ろから迫ってきた。
気持ち悪くなりスピードあげて後ろの車をふりきった。
翌朝大学行ったらさやかがアゴをおさえていて、聞いたら今朝起きたらものすごく激痛が走ってまともに口も開けられへんらしい。
その日にさやかは病院に行って数日間大学を休んだ。
後々聞いたんやけど、病院でレントゲン撮ってもらったら原因はわからんけどアゴの骨の一部がなくなってて緊急手術で、なくなってた骨の代わりにボルトを入れたらしい。
そんな話を聞いてふと、あの時の写真を写真屋に現像してもらってることを思いだし、あつきと二人で行くことにした。
店に写真をもらいに行くと店員が険しい顔をしだした。
どうしたのかたずねると一枚だけヤバイのがあると言う。
えっ…と思いながらも、その写真を見ると二人とも顔が真っ青になった。
問題の写真はさやかがフライドチキンの骨を持っている写真で、写真のさやかの手にはフライドチキンの骨がなく、あのバックミラーに写っていた薄気味悪い女がさやかの隣に立っており、さやかのアゴを掴んで、こっちを睨み付けている。
この写真はさやかには内緒で神社に行って焼き払ったらしい。

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