よくある話で、たまたま昔の思い出の写真や動画をふと見たくなり見返してみると偶然幽霊が映っていた
なんてあります。
私もその類であり、ふと昔の写真や動画を見たくなる時があります。
二か月ほど前の話なんですが夜仕事で一人会社に残って報告書やらやっていました
デスクの引き出しに入っている修正ペンを取ろうとした時、ふと昔社内旅行で行った旅館で撮った集合写真が目に付きました。
懐かしいな―なんて思いながら見返してみると写真の左端に男の子が映っていました
旅館のホールで撮影した為、偶然写ったのだと最初は思ったのですが、男の子は笑って指を差していたのです
その指の先には私がいました
気味が悪いなと思い写真をしまい仕事に戻りました。
1時間ぐらい経った頃でしょうか
妙に足が痛いのです。激痛とまではいかなくともチクチクするというか画鋲で足の付け根を刺激されているような
とにかくチクチクするのです
とても仕事には集中できないので、とりあえず一休みしようと休憩室に一服しに行きました。
一服している間もチクチクする感覚は消えません
ふと足を見てみると
小さい斑点のようなものがブツブツとありました
びっくりして仕事どころではなくなりなにかの病気か?と思い明日の仕事は休んで病院に行こうと考え
帰る準備をしようとデスクに向かいました。
デスクに向かうと
あの写真がありました
しまったはずの写真がデスクの上に置かれていたのです
その写真を見ると
写っていた男の子が指を差していました
写真の中の私ではなく
見ている私に
満面の笑みを浮かべながら
私にはその写真に写っているものが
ただの無邪気な男の子には見えませんでした
不吉と言いますか
ただの偶然写った心霊写真にはどうしても見えませんでした
その写真は現在、某神社にてお祓いをしてもらいました
足の斑点のようなものも現在は消えています
ですが何でしょう
この拭い消えない不安は
不吉とか嫌な予感ではなく
確かな先の不安な感覚といいますか
説明できない感情が今を支配しています
神主さんによるとあの男の子は確かに幽霊だと
だが決して悪い霊とは限らないとのこと
幽霊にだって上下関係があり
抵抗しながらもこの先の悪い未来を教えてくれているのかもねと
今のところ元気ではいますが
この胸の奥にある不安は消えそうもありません

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