高校の修学旅行での話
私の高校は一学年が80人しかいない小さな規模の学校でした
京都に行った際には、小さな旅館をほぼ貸し切りにして泊まっていました
ずっとその旅館にお世話になっているらしく、部屋に入り一番最初に観るよう言われた避難時の誘導のビデオは私の制服と同じ物を着た女生徒が写っていました
何代か前の先輩たちが出演したようです
あまり広くない和室に5~6人ずつ泊まりました
夕食も終わり、各部屋に戻り、皆で何をしようかと話し合いました
結局、百話をしようということに決まったので部屋を暗くし雰囲気をだしながら、皆順番に話しました
途中から「何か録れるかも」とテープに録音することになりました
何話か進み、かなり恐怖感が高まってきたのか、一人が
「今なんか聞こえた!」
軽いパニック状態になりました
やった!とばかりに録音を始めた友人がテープを巻き戻して聞いてみようと言い出しました
どこら辺で聞こえたの?と言いながら、パニック状態の友人に聞きながら探しました
「○○が話し終わったとこ」
その○○が話しているところまでテープが戻りました
まだ○○が話しているところから聞き始めました
ボソボソと話す○○の声
言葉と言葉の少しの間
○○「それで、×××××」
知らない人の声→ △○×◇…して
○○「××××なんだって」
知らない人の声→おねが…◇?×○ て…
キャー!と一人が叫び出すと収集がつかないくらいの騒ぎになりました
実は○○が話し終わった時にも声は入っていたのですが、もっと前の話の途中から知らない人の声が入っていたのです
はっきりは聞こえませんでしたが、たぶん何かのお願いをしているような…そんな感じに聞こえました
すっかりその騒ぎでほとんどの友人がドン引きし、百話はお開きになりました
あまりに恐怖を感じた2~3人は、他の部屋に行って寝ると出ていってしまいました
残ったのは私を入れて3人
さすがに3人で百話はキツイので、窓辺にある椅子に座り、飲んだり、食べたりしながら話していました
私はちょうど一人がけの椅子で、向かいには二人の友人
その二人の後ろには布団が入っていた場所があり、しきりのカーテンが開いていた
しきりのカーテンが束ねられているその後ろに、人がいる気配がし始め、落ち着かなくなりました
私がチラチラと見ていたせいか、霊感の非常に強い一人が言いました