私の叔母の話を一つ。叔母は 私の父親の妹です。

父方の女には 代々 産まれた時に 「 守護様 」という 守り神( 砕くと 守護霊 )を憑けられます。

私もそうですが……叔母にも当然 憑いています。ただ 叔母は 私よりも 力が弱い方です。
私も関わっている話です。


2年前の夏の事です。

その日 叔母は 近くのホテルで同窓会があったらしく 仕事が終わってから 出掛けたそうです。

何年ぶり?かは分かりませんが 話が弾み 二次会に行き その後も 喫茶店に入り 数人の友達と喋っていたそうです。

が 流石に12時が近くなると 翌日も仕事があった為 連絡先等を交換して 帰る事になり 喫茶店の前で みんなと別れて 叔母は車を止めてある駐車場に向かったそうです。

( 叔母はゲコです。お酒は飲めません。 )

車に乗ろうとドアを開けた時 後ろの方から 視線を感じたらしく 直ぐに振り返って見たのですが何も無かったそうで 車に乗り込むと スマホが鳴り 先程 別れた 友達の一人から LINEが入り 暫くやり取りをしていて 視線を感じた事など忘れていたらしいでのす。

それから 叔母は コンビニに寄り 帰宅した様でした。
家の駐車場に 車を入れ ドアを開け 車から降りた瞬間 何かが叔母の背中に伸し掛かって来たそうです。それは 徐々に重さが増していき 遂には 地面に突っ伏してしまう程の重さになり 叔母は少しずつ 腕を伸ばし上着のポケットから スマホを取り出し 私に電話を掛けたそうです。


夜中 1時半過ぎ 私のスマホが鳴りました。
眠い目をこすりながら スマホの画面に目を落とすと そこには 叔母の名前が表示されていた。

お気に入りの着信音の音が飛ぶ……。
嫌なとてもイヤな感じがした。

一呼吸置いてから 画面をタップする。

私 「 どうした? 」

叔母 「 〇〇 ………何か……が………乗って……てっ…………動け……な……………ザザッ……ザッ………ザザッ…ザザッ…助……け………ブップーップーップーップーッ 」

直ぐに お寺に連絡を入れた。
お寺から 5人の僧を呼び出し 叔母の家に行ってくれと頼みました。

私は 兄を叩き起こし 兄の車で叔母の家に向かいました。

( 通話中 ノイズが走った…それに着信の音が飛んだ?イヤな気がして落ち着かない…ザワザワする…… )

私が いつもと違う様子だった様で 兄は 右手でハンドル

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