自分の体験談。
14歳の頃、両親が戸建て住宅を建てて引っ越し、翌年に病気で母を亡くした。
私は地元の高校に進学、姉は頭が超良かったので他県の有名私学に入っており寮生活、父は私が生まれる以前から仕事で海外に単身赴任、1年のうち350日は日本に居なかった、つまり私は高校生になって一人暮らし生活を余儀なくされた。
高校生といってもまだ子ども、運動部にも所属していたので身体は疲れ、さらに一人で食事、洗濯、掃除をこなすのは困難で、私の生活は次第に乱れ、朝も時間通りに起床できず、ロクな物を食べてなかったので栄養失調にも陥った(当時はコンビニがなく飯は弁当屋やスーパーで買っていたが毎日買いに行くのが面倒で、缶詰を買いためて適当に食っていたら栄養失調になった)。やがて1年ほど経った頃、私の生活はみだりに乱れ、深夜に寝付くためどうしても朝が起きられずに遅刻を繰り返し、勉強も追いつかなくなり、進級が危ぶまれる状態に。内心、どうなってもいいやと開き直っていたように思う。
そんな日々が続いていたある時、朝6時頃に家のインターホンが鳴る。それもしつこいほどに繰り返し、繰り返し鳴る。2階で寝ていたため、無理やり起こされて階段を降り、玄関を開けると誰もいない。それが毎日続いた。イタズラだと思い、1階で寝るようにし、インターホンが鳴るとすぐに起きて玄関を開けてやったが、やはり誰もいない。
夜、寝付けず2階の自室で夜ふかししていると、誰かが階段を登ってくるきしみ音が響き、私の部屋の前で止まる。オカルトは信じておらず、超常現象なんて気の迷いくらいに思っていたが、いざ体験してみるともう怖いのなんの。2階から1階のリビングの寝床を移し、電気をつけて早めに寝る、インターホンで起こされる、そんな毎日がおよそ1カ月くらい続いたら、規則正しい生活ができるようになった。この体験を当時のクラスメイトに話すと、「それはきっとお母さんだよ」と。オカルトを信じていないため、そういう発想はなかったが、指摘されて何となく理解した。
こう書くと美談になるが、これはまだ序章。この先には忌ま忌ましい体験が頻発し、事態は思わぬ方向へ。

私としては、オカルトを信じるのは拒否反応があった。だって受け入れちゃうと怖いでしょ。階段のきしみ音、誰もいない部屋に響く「パン!」というラップ音?は、湿気による柱の木材の収縮音、インターホンが鳴るのはクロアリが配線をかじっているため、と自分の中で理

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