数年前、ある港町に住んでいた時の話です。
長文駄文ですが、読んでみてください。

高校2年生の春に祖母が亡くなり、祖母と二人で暮らしていた祖父と一緒に住むことになりました。
私は祖母が大好きで、学校が休みの時は良く泊まりに行っていて、祖母も私を本当に可愛がってくれました。
ですが、祖父は常にしかめっ面で、会話もほとんどしたことがなく、怖いイメージしかありませんでした。
そんな祖父と一緒に暮らすのかと最初は嫌でしたが、近くの港町にある2階建ての広い一軒家に引っ越すということが決まり、一人部屋までもらえるということで、嫌だった祖父との暮らしも悪くないかもと思ってきました。(兄弟が多かったので、今までは兄と弟と私は常に同じ部屋だったので、一人部屋は本当に嬉しかった)

引っ越しをしてみると、本当に大きな家で、1階に居間と部屋2つ、2階には部屋が4つあり、2階には台所もついていました。
住み分けとしては、1階に祖父で2階に私たち家族が住むということになりました。途中で叔父も一緒に住むと言い出したので、祖父、叔父が1階、私たちの家族(7人家族)は2階9人での生活が始まりました。
遊び盛りだった私ですが、初めての一人部屋だったために最初の1か月くらいは学校が終わるとすぐに家に帰り、どんな部屋にしようか考え、ちょくちょく模様替えをしながら

実した一人部屋ライフを楽しんでいました。
しばらくすると友達がちょくちょく遊びに来るようになって、海が近いということもあって、よく夜の海に遊びに行ったり、早朝に家を抜け出して朝日を見に行ったり、街灯があまりない港町だったので、肝試しということで町を散策したりしました。

異変が起こり始めたのは住んでから3か月くらいしてからでした。
夕方の6時頃、部屋で携帯をいじりながら寝転がっていると、かすかに音が聞こえてきたのです。
耳を澄ませて良く聞いてみると、「ぐぉ~、ぐぉ~」と誰かがいびきをかいている音でした。
私は「きっと誰か寝てるんだな、早いな」という風に思ってまた携帯をいじり始めました。
しばらくすると、お腹がすいてきたので、1階の居間にご飯を食べに行きました。
居間では叔父と弟以外の全員がテーブルを囲み、ご飯を食べていました。
叔父と弟がいないのに気付いた私は、寝ているのは叔父か弟なんだなと思い、ご飯を食べ始めました。
すると「ただいま~」と誰か帰ってくる声が聞こえました。声の主は叔父で、買

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