これは、私が子供の時体験した本当の話です。
私の住んでいた家は、築20年くらいの家

で 、祖母、祖父と住んでいました。
ある日の夜、私が部屋でマンガを読んでいると、異変がおこりました。その異変に気付くまでに5分という時間がかかりました。
(色がない)正確に言うと見たものすべて白黒なんです。怖いくらい白と黒がはっきりわかれていました。でも、不思議と冷静でした。しばらくすると「誰だ?」という、男の人の低い声が聞こえました。
びっくりして、ドアのある方向をみると、すこし太ったおじさんがいました。年齢は、40歳くらいだと思います。「おじさんだれ?」と、私は聞きました。おじさんは、答えません。「どうしたらもとにもどるの?」すると、「ごく稀にここに迷いこむ奴がおるんや。おっちゃんがかえしたる。」と言ってくれて、安心したのを覚えています。「ありがとう!」と、私は言いました。「礼なんていらん。おっちゃんが悪いんやから。」
少し間が空いたあと、「これをたべ」と、りんごをわたされました。まるごとのりんごです。「これをたべたら帰れる」といわれ、急に寂しくなり、「また、きてもいい?」と言うと「きたらダメだ。次きたら帰れない」といわれてしまいました。
「さぁ、もうかえり。ばいばい」と言われ
「ばいばいっ!」と言い、りんごを食べました。すると、もとの世界にもどりました。「なあんだ、夢か!」と言いました。
そして、立ち上がると、手にはりんごのへたをもっていました。
今になってこの話を思い出すのですが、おじさんの顔が思い出せません。
変なオチですみません

通常版で読む