私の通っている学校にはある都市伝説がある。

それは、謎の「すずき」という名の教師が来るというものだ。ある日突然自分のクラスに担任としてきて、またある日突然いなくなる。しかし、いなくなった後「すずき」先生のことは誰も覚えていない。自分以外…

この噂を聞いた時、大して怖くないと思ったが、本当に「すずき」先生が来た時は驚いた。しかし、鈴木先生はとてもいい先生で、授業は分かりやすく、面白いけどケジメがあって優しい。オマケに整った顔立ちなので大人気だった。

ある日、放課後に放送委員である私は居残りをしていた。
(私)「そろそろ帰るか。」
放送室から教室に戻る。すると、
(バッサバッサ)
と奇妙な音がする。
(私)「なんだろう?」
ドアを開けて中に入ると、すずき先生がいた。
(私)「先生…?」
驚いたことに、先生の首から上がよく見えない。
(私)「先生っ!」
思わず肩に触れた。
(私)「いやあああああ!」
泣きながら叫んだ。なんと、先生は首を縦に物凄い勢いでふりながら私達4-3の生徒そっくりの人形を切り刻んでいたのだ。

すると、先生は首を振り続けながら私にそっくりの人形の足を引っ張った。
その時だった。私は足に激痛を感じた!引っこ抜かれるような痛み。私も思わず震えながら首を横に振りながら後ずさりした。
(私)「ひぎいいい!いたぁぁぁい!」
すると、先生は何やら呟き始めた。

(先生)「許してくれ…許してくれ…」

私はもう恐怖でものが言えない。
(先生)「許してくれ…ブツブツ」
そう言いながら近づいてくる先生を思わず殴った。
(先生)「許っ(ボクっ)……」
先生が黙ったので「先生?」と声をかけてみた。

先生がゆっくりと顔を上げる。
(私)「ぎゃあああ!」
(先生)「いつになったらっ…許すんだよっ!」
先生の顔は白目しか無く、眼球が上下右左ぐるぐる回っていた。

私は窓から学校を出て家にダッシュで帰った。
家に帰り、自分の部屋に飛び込み震えていると、(コンコン)とノックされた。
私は怖くて出られなかった。すると
「コンコン…コンコン…トントン…カンカン…ガンガン!ドンドン!」とノックの音が激しくなった。

(私)「家まで着いてこないで!このクソ教師!」
と、思わず私が暴言を吐くと最後に「ドンっ」とドアを叩き、音をさせなくなった。

そのまま夜寝るまで何も無かったが、夢の中で事件は起きた。

(夢の中)
私「ここ…学校

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