私は幼少の頃から不思議な体験をしてきました。
もっとも子供の頃は誰もが経験している日常的な事だと
思っていたのですが…
その中でも特に印象的だったり怖かったりした体験を
投稿してみようと思います。



今から30年ほど前の話。
母方の祖父が亡くなりました。
本家の伯父(母の兄)は落ち着いたら皆に形見分けしようと
思っていたそうで、初盆で親戚が集まった時に

“欲しい物を持って行きなさい” と

整理した遺品をいくつか出してきました。
その中に祖父が一人で写っている写真が あったのですが
その写真は明らかに変な写真でした。
当時、私達(子供)には知らされなかったのですが
祖父の斜め上に女性の首から上だけの顔が写りこんでいたのです。
伯父と兄弟で話し合った結果、なぜか母が預かる事に…

その後、盆や正月、法事などで親戚が集まるたびに
写真の話になり、確認すると一人、二人、三人… と
祖父の周りに老若男女の顔が増えていったのです。
皆、気味悪いと思いながら棄てるのも はばかられ
そのまま母が預かっていたのですが ある日の事、
とうとう写真が顔で埋め尽くされ これ以上
写りこむ余地が無いという段階になって やっと
お寺さんに相談する事に なったのです。
そして、その時 初めて私達も写真を見たのですが
まるで “集合写真” のようでした。

ご住職の話では、写りこんでいるのは皆、祖父と
関係のある人たちで決して悪いものではないとの事でした。
写真は お寺に預け供養してもらっています。

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