こないだメシを食いに行った時に友人のNから聞いたお話。

Nにはお兄ちゃんがいるんだけど(以下、Aと置く。イニシャルではない)、A〜Eの5人でBが免許とった記念にR病院っていう地元じゃ有名な心霊スポットもどきの所に夜ドライブに行こうっていうすげえありがちな話だった。

ただ彼らの目的は心霊スポットにかこつけて車でHしているカップル共を見ようっていう話らしい(最低だよな)。

この時点では俺は全く怖い話じゃねえじゃんって思って聞いてた。Nは怖い話のくだりで話してなかったからさ。

R病院は山の近くにあるから周りに家がないんで車でHするには丁度良い所だったんだと思う。まあ、俺が女ならそんな所でやるやつとは付き合わないけどね。怖いじゃん。

そこでお握りだのサンドイッチだのを買って夜のピクニック気分味わってるA達は調子に乗って病院の入口抜けて病棟の間に入ってったらしい。

車で進めない所まで来るとA達は歩いてもうちょい中入ってったんだって。

そしたら庭だったであろうところに人影があったんだってさ。
みんなビビったらしいけどR病院は言ったら高台程度だから普通に歩いて来たんだろうって事で勝手に完結さしてたらしい。

そいつらは2人組だったんで「はーん。カップルか」って皆思ったらしいけどどうもおかしおんだよ。

そいつら素振りしてんの。
野球に近いフォームでバットにしちゃ細い棒を振ってたんだって。

絶対やばいヤツらだろ・・・って思ったA達はケータイの懐中電灯を自分らがバレないように消してそのまま帰ろうとしたんだけど



ピロン



DのケータイにLINEの着信が来たんだよ。



気づかれたの。



走って追っかけられるんだよ。なんかよく分かんない事さけびながら。



おっそろしくて夢中で走って車のキーかけて逃げたんだよ。

まさかホントに恐怖体験すると思わなかったA達は無言のまんま帰ったんだって。


それから数日してCの家に変なもんが落ちてたんだって。


ネコの死体とか五寸釘で刺されたスズメとか。


Dの家も家の扉に「呪」
ってペンキで書かれて、皆マジでビビってて。


ドライブから6日後にAのケータイに連絡がきたらしい。

知らない番号だけど出てみたら低い男の声なの。

A「もしもーし。誰ですか?」


男「わからないのか?」


A「えっ・・・すいません、分かんないっす」


男「そうか、あのさ、君」

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