これは怖い話というか、オカルトな話です。趣旨違いだったら申し訳ない。

去年の冬、俺は同級生の仲間十数人程で田舎の日本家屋を貸し切って同窓会をした。

大人数で夜中まで飲んで騒いでできる場所というのはなかなか無くて、いろいろと探し回った結果、地元とは全く関係のないH県の山奥で開催する事になった。

最寄駅に着いてみたらこれがまあ結構など田舎で、そこから更に車で小一時間走った所にある日本家屋が目的地だ。

管理人さんに迎えにきてもらい、俺と他に3人で車に乗り込んだ。

電波も圏外で何もできなかったので、俺は窓からずっと外の景色を眺めていた。

しばらく進んで行くと大きなダムがあり、その周りをぐるっと半周しながら山を登っていった。

ダムを通り過ぎて間も無く、俺はある違和感を覚えた。

なんだろう、この違和感は…

しばらく考えていると、その違和感はある友人の一言で解消された。

「うわー、あの山めっちゃとんがってないか?」

友人の指差す方角を見据えると、とても綺麗な三角の山が見えた。

エジプトのピラミッドのように、均等な三角だ

そういえば以前日本にもピラミッドがあるとか聞いた事がある。

こんな田舎にもあるんだなーなどと呑気に山を眺めていたら、少し進むとまた同じように綺麗な三角の山が見えてきた

「あれ、あの山もめっちゃ綺麗にとんがってるな。あ、あっちの山も…もうちょい奥のも。さっきまでこんな山全然なかったよな。なんだこれ?」

俺も友人も気付いてしまった。

ダムを過ぎた辺りから、山の隆起した部分が全て綺麗な三角になっているのだ。

ダムの手前側まではそんな山など1つも無かったのに(帰り道に確認した)

不自然な程に、綺麗にとんがっているのだ。

俺の地元にも、俺が今まで見てきた山々にも、こんなものは1つも無かった。

大体が不規則で、なだらかだったり抉れてたりだ。1つや2つある分にはまだわかるが、全てが美しい三角なのだ。

以前読んだ記事では、日本のピラミッドと呼ばれている山は人間の手によって整えられた人工物の可能性があると書いてあった。

あんなにも巨大なものを人間が?嘘臭い話だと、当時は信じなかった。

だがあんな規則的な三角の山々を自然がつくり出せるとは考え難い。

それ程におびただしい数の山が美しく整った姿でそびえていたのだ。

なんだこれ?なんなんだ?…俺は恐怖を覚えた。

あの大きな山々を全て

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