まぁでも何か起こるわけでも無かったので、周りも自分たちも少しマンネリ気味だった。

そんな折にツレが(Yとする)嬉しそうな顔で俺のところに来て話し始めた。
こいつがこんな顔する時は決まって心霊スポットの話しだ。

Y「スゲェ情報仕入れたぞ!上物だ!上物!」
俺「そんなん噂話程度の場所じゃね?」
Y「N団地」
俺は一瞬で顔が引きつった。そこでは、3人いや、最低2人は死んでいるいわくつきの団地だからだ。

今までのはヤバイとか言われつつも所詮は噂。ボロいとか暗いだけの印象だった。

現に俺たちは〇〇県最強の心霊スポットと言われるところにきていたのだが、何も無きなくてぼーっとしてたのである。

それに比べるとN団地は家から少し歩いたら着くぐらいに近くて、そこでのニュースは追々聞いていた。

なので、僕はN団地にはあまり近づきたく無かったのだ。だが、
Yに「ビビってんだろ?笑」と言われ、つい強気になってしまいN団地に来てしまったのだ。

N団地は比較的に綺麗な場所だった。しかし、実際に人が死んでると分かっている場所では空気がとても違う。

とても、息苦しく生々しい空気をまとっていた。そこは、言葉に表すには難しいほど不気味でYはズカズカと進んでいったが

俺はまだすこし抵抗があった。
「臆病は帰りなよ笑」とYに言われ、カチンときた俺は「バーカ、余裕だわ」と言い入っていった。

入ったら入ったで妙な寒気が俺を襲った。恐らくYもそうだろう、、、。

しばらくYと進み休憩することにした。
そこでは、Yとたわいも無い話をしたりN団地に関して色々調べていた。

調べてみると

N団地では自殺者が後を絶たないらしくて、現時点では最低3人が死亡していて、その死亡者全員飛び降り自殺とのことだった。

そこで、Yと屋上にいこうとしたが、入れなかったので、その周りを少しブラブラして、帰ろうということになった。

道中に
Y「お前、好きな人いる?」
俺「い、いきなりなんだよいねぇよ。」
Y「ふーん。本当に?」
俺「当たり前だろ」

と、くだらない話をしてたのを覚えてる。すると、突然Yが「おい、アレ・・・」

と、Yの顔色がどんどん悪くなっていった。半ば怖くなり、恐る恐るYの見てる方を見ようとしたら

Y「うそぴーんガチャピーンムック。」

・・・・

その日はそれで帰った。
Yと「大したこと無いな」といって帰ったのを覚えている。【Yの生きてる姿

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