数年前の話ですが、栃木県の足利市にある近所では有名な廃病院を改装して介護施設にする為の工事を請け負った時の事なのですが、
その元病院は何年か前に廃業し放置されて近所の心霊スポットとなっていたんです。私達工事関係者は東京からの業者だったのでそんな事は知らず通常の改装工事のつもりで請け負い工事が始まりました。作業的には建物の丁度半分が直さなければならない状況で、
3階建てのその元病院はある程度の病院設備を残したままで雨漏りによるカビ臭さ、ベットなどもあり病院だった事は直ぐに解りました。
私は内装工事だったので壁紙や床の貼り替え等の工事だった為、大工さんが先に入り補修した後に仕上げとして行きます。
元請け様から3階部分には行かないでください!とその時は意味の解らない注意を受け作業が行われました。日中から寒く感じるその内部は昼間なのに暗く、作業灯を点けないと仕事が出来ない程でした。
始まって数日は簡単な作業のみだったので日が沈む前に帰宅していましたが、
工期が突然短縮されある日から深夜まで作業しなければ間に合わないとなった初日に、私1人で床工事をしていた時、突然ガシャン!と何かが落ちて散らばる音が響き、私が驚いて作業を止めると数人の話し声が作業をしない半分の建物側から聞こえてきました。でも変なんです、防犯の為に扉は全て鍵をかけて入れない様になってます。忍びこんでた?と思い、半分は電気の供給されて無い暗い建物の半分に確認の為携帯のライトのみで歩いて行くと、ストレッチャーや様々な廃棄する為に集められた設備は何1つ倒れた形跡や落ちた形跡が無いんです。あの金物が落ちた様なガシャンという音をの謎を解明しないと気になって仕事出来ない!と思った私は更に奥に進むと携帯のライトがやけに反射する場所にたどり着きました。ゆっくりと周りを照らすと其処は手術室…手術台もそのままで金物の皿?みたいな物はあるのですが、落ちてはいません。
入ってきたであろう手術室の入口はゆっくりと扉が閉じようとしてる…此処まで誰にも会ってない…この暗闇で歩ける奴なんかいない…何かヤバい!と思った私はとりあえず手術室から出ました。
誰もいないし何も落ちて無いから一先ず作業を進め無いと!と、作業していた場所に戻る最中も歩いた後から声が聞こえてきたり、耳元で人の呼吸を感じたのですが気にせずにまた作業場に着き仕事を再開しました。
その後も話し声は止まず人数が増えていると感じま