これは、一人暮らしを始めた僕が体験した話である。
当時、アルバイトを掛け持ちしていた僕は家に着くのが夜遅くだった。
しかも、毎回家で誰かに見られてる気がした、初めての一人暮らしがとても嫌になっていた。
そんなある日、仲が良かった旧友が僕の家に遊びにきてくれた
そして、旧友に相談することにした
旧友にはお前の思い違いだからきにするなよと軽くかえされた
旧友が帰った翌日、その日から家の不可解な点があった。
まず、家から帰ると微妙に物の位置が変わっているのだ。リモコンの位置やらコップの位置、それは微妙なズレなのだが、
一人暮らしの僕にとってそれは、かなり怖かった。電話で旧友に相談すると
「そんなに嫌なら監視カメラでも仕掛けとけよw」
といわれ、僕は棚にビデオカメラを隠し
1日自分の部屋を録画した
翌日、アルバイトを終え家に帰る
その日も家具が微妙にズレていた
僕は棚に隠したビデオカメラの映像を
確認してすることにした。
朝、朝食をすませ身支度をする自分
そして、家から出て行く自分・・・
昼になっても、虚しい部屋を映していた
しかし、夕方になり「ガチャ」と部屋のドアが開く音がした
そして、画面の隅から髪がボサボサの女が入ってくる。
その女は僕の部屋に入るなり、冷蔵庫から飲み物や食べ物をとり、ソファにくつろぎながら、テレビをみていた。
しかし、いきなり慌てたような表情をしてテレビをきり、物をおくと部屋の奥の押入れへと入っていった。
それから、数分後、僕が帰宅する映像が流れていた。
映像を確認した後、押入れから微かに物音がしたー・・・「ゴトン」