私がまだ幼い頃に体験した話です。

私は、人形が大好きでした。
とにかく人形で遊ぶことが好きで、よく遊んでいました。
ある日、お母さんと100円ショップに買い物に言った時、風船や折り紙のコーナーのところに【エリーちゃん人形】と言う人形が売っていた。
ほとんどリカちゃん人形と同じようなものなので、私はエリーちゃん人形を買いました。
私はエリーちゃん人形とよく遊びました。
明くる日も明くる日も遊んでいました。
だが、エリーちゃん人形に少し飽きてきて、背中に油性ペンで落書きをしてしまったのだ。

時がたつにつれ私はエリーちゃん人形の存在を忘れていました。

何年かたった日のこと。
ふと、部屋の押し入れを開けてみた。
「懐かしい!まだあったんだー!確かこの子エリーちゃんよね」
私は久しぶりで少しはしゃいで遊んでいました。
でも何故か私は(どうせ要らないし!いっか)なんて思い、ハサミを取り出しエリーちゃん人形の手足、首などを切り落としました。
別に何か理由があって切ったわけではなかった。ただ無性に切りたくて切りたくて仕方がなかった。
でも、私も呪いなどを信じてしまう方で、エリーちゃん人形を捨ててしまった。
(まぁ……呪いなんてあるわけないしいいよね……)
と思いつつゴミ捨て場に置いていった。

次の日、布団から目覚めると何かもののようなものが背中あたりに感じる。
(なんだろう……)と、敷き布団をめくってみると、そこには捨てたはずのエリーちゃん人形が置いてあった。
(なんで!?捨てたはずなのに!)
よく見てみると!バラバラにした手足も元の姿に戻っている。

だけれど、私が昔つけた落書きは残っていた……。

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