長い文になるので、暇な方は見てください。
僕が住んでいる家は少し坂の多い団地内にあります。今回の話は、その団地にある雑木林で体験した話です。

 僕の住んでいる団地は少し特殊で、西、東、そして南の位置にそれぞれ墓地があります。小さい頃からよく、そのあたりには友人のSとカブトムシ捕りに訪れていました。このSというのがかなり肝の座った奴で、どんな場所にでも躊躇する事なく突き進むような奴でした。

 そしてあの日も僕とSは朝早くから山に入り、虫を探していました。
この日は珍しく、どのポイントにも虫がおらず内心僕等はかなりの苛立ちを覚えていました。その時Sが、
S「なぁ俺、今夜西の墓地にいかん?」
と切り出してきました。
僕等子供の間でも、西の墓地といえば昼でも暗いため疎遠な場所となっていました。
ましてや夜に行くなどもってのほか、僕は必死で断りました。
しかしSがあまりにもしつこかったので、僕は渋々行く事にしました。
まぁ、一度入ってみたいという好奇心もあったのですが…。
しかし、これが間違いでした。僕はあの時に無理にでもとめておくべきだったのです。

 そしてその日の夜、僕は親に友達の家に泊まると偽りSと西の墓地に行きました。
入り口に着くと何か重たい空気が

満しており、さすがのSも戸惑っている様子でした。しかしここまで来て引き返すわけにもいかず、
S「エロ本でも落ちとらんやろか?w」
僕「いやいや、エロ本はお前ん家に腐るほどあるやないかw」
S「そーやなw」
なんてくだらない事を言いながら、僕等は中に歩みを進めていきました。

 
その後も僕等は得意の下ネタを織り込んだ会話をしながら、墓地を横目に山の奥へと進んでいきました。そしてポイントに着きすぐ僕等はその場の異様さに気づきました。それまで虫の鳴き声(バッタ?)がうるさいほどしていたのにある地点を境にピタリとそのおとがやんでいたのです。
僕「おいS、虫どころか木もないぞ」
S「やなwちょいがっかりやけどおくがどうなってるかしれただけでも…あ」
今まで陽気に話していたSがいきなり前を指差し固まったのです。
私もSのみている方向を見て息を呑みました。

 そこには、五寸釘がびっしりと打ち込まれたワラ人形が一つ…イヤ無数に存在していました。
僕「Sはよ帰ろ。やっぱおかしいて」
S「お、おぅ。用も済んだしそろそろ引き上げるか」
そうして僕等は踵を返し入り口のある方に体を向

通常版で読む