最近私は毎日悩み事がありました。

それはかならず自分の部屋の中、深夜に起こることで、とても不気味で怖いことが嫌いな私はいつもびくびくと布団にくるまり怯えていました。

その日もまた私がお風呂に入り、自分の部屋に入りベッドで就寝しようとしたその時でした。

カサカサ

カサカサ

カサカサ

またあと音です。

何なのかといつも思い、明かりをつけて周囲を見渡すと、いたって普通で何にもありません。

ですが気配は感じます。

この日私はまたも怯えながらまた就寝につきました。

朝になり親に相談したところ、気のせいなんじゃない?と軽く言われるだけでまともに取り合ってくれません。

だから私は決意をしました。

そしてその日の晩。

私はいつも通りお風呂に入り、自分の部屋に入った後いつもとは違う行動に移りました。

明かりをつけっぱなしにして、相手の正体をつかもうと思ったのです。

ベットに座り、雑誌やスマホなどをしながら、時間を過ごしていると、何と深夜でもないのにあの

カサカサ

カサカサ

カサカサ

という音がし出したのです。

心臓がバクバクとうるさいくらい鳴っています。

いる!

確信しました。

明らかに何者かが私の部屋で動きまわっています。

どうしよう?

焦っていると何か腕に痛みを感じました。

まるで噛まれたみたいに……。

痛みやら怖さやらで自分の腕を見る勇気がありません。

恐る恐る腕を見ると何もいませんでした。

その時です。

真っ黒な何かが私の顔を横切るようにかすめました。

「いやああああああ」

もう時刻も遅いというのに私は大声で叫んでいました。

すると私の声に驚いた母親が私の部屋に来たのです。

私は母親に助けを求めました。

「お母さん助けて!なにかいる」

すると母親が言いました。

「ああ、あんたの服にゴキブリが張り付いてるよ」

母親の言葉に私はまたもや大声で叫んだのは言うまでもありません。

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