私が体験した話です。

私は友達と最終下校時間を過ぎても学校に残っていました。

教室にいて、時間を過ぎたのに気付いたのは6時45分でやばいと思って帰ろうと思いました。
昇降口に向かう途中、 普通は、ぜんぶの教室が閉まってるはずが、会議室の扉だけは10センチ程開いていました。
先生が閉め忘れたのかな?とか思っていたら友達(ここではAにする)が「あれ?ここ普通鍵閉まってんじゃん先生鍵閉めるの習慣だから忘れるわけないでしょー」
と言うので私は「そっか。何で??」と言って通り過ぎようとしたらその隙間からドアの隙間から白い顔が出てきたんです。
その顔は目が真っ黒で、口が耳まで手で引き千切ったように裂けていてこの世のものでは確実にないとすぐに思いました。でも、もの凄い恐怖で動けなくなり、友達も足を崩してその場にへたりとついてしまいました。
友達の床についた音でその顔はこちらに気づいてしまいました。私はここにいたら危ないとすぐ察し、友達を無理やり引っ張って昇降口に走りました。そしたらその顔は奇声をあげて追いかけてきたんです。
もう本当に死ぬかと思いながら昇降口まで全力疾走しました。
気付いたら校門の所まで走っていて友達と後ろを確認したらもういませんでした。
A「あぁ、よかった。何なの?今の。怖いよぉ、」
私「ねぇ、もう帰ろうよ。本当にやだ何?これ現実?」そう言って2人でピッタリくっつきながら帰ろうと前を向くとそこに居たんです。体は見るのも嫌になる程グチャグチャに潰れていて息が詰まるほど悪臭を放ち目は無くて口元も裂けていて。
さっきの白い顔が。ヒューヒューと気味の悪い声を出して。私達は泣きながらチャリで帰りました。


あの出来事は絶対一生忘れることなんかできません。翌日も、先生にも友達にも言わずに、ただ、下校時刻は絶対守らないと駄目だよと仲のいい友達だけに言いました。
誰もこの体験はして欲しくありません。
ただ、あの時友達と一緒にいて本当によかったと心から思いました。

最後まで有難うございました。

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