これは私が高校一年生の10月頃に体験したはなしです。

今日は土曜だったのですがオープンスクールの手伝いのため学校へ行きました。
私は太鼓部で演奏があるため、他の人よりはやく学校へ来て準備をしていました。朝の6時頃でした。
太鼓を体育館のステージへ並べ終わったので部室に戻ろうとしたとき事件は急に起こりました。
目の前の階段からゆっくり女の人がおりてきたのです。
女の人は身長が結構高くて髪も長く体も細い。
そして全身が透けていました。
すーっとおりてきてすーっと消えていく。一瞬の出来事でした。
そしてすぐ一緒にいた友達に「今、女の人階段からおりてきたよね?」
と聞いたのですが
「え、だれもいなかったけど」と言われて思いました。
ああ、やっぱり。私が見たものはこの世のものではないのだと。
そしてその後わたしは高熱を出してしまい途中で学校を帰ったのです。
39度の熱でした。朝は普通に元気だったのに。
ふと思いました。あの女の人を見てから体調が悪くなったんだと。

4日後、体調も回復したので学校へ行き、仲の良い先生に土曜起きた出来事を聞いてもらいました。
びっくりすることに、先生はその女の人を見たことがあると言いました。

女の人はかつてこの学校の生徒だった。
でもなにかの作業をしているとき足が滑って高いところから落ちて亡くなってしまった。
その女の霊は学校でも有名で、人がたくさん集まったりする時(文化祭や入学式など)必ず体育館に現れるそうです。そしてステージにあるピアノの横でぼーっと突っ立っているのでそれを見た生徒たちは目を見開いて 「あそこ誰かいるよね?」
と言いますが「ええーいないじゃん」
と、見える人と見えない人がいるので霊感がある人やうつ病の人、悩みがある人などには見えると思います。

今は、あの時の霊を見ることはありませんが、思いだすとやっぱりぞっとします。

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