これは学校の同級生が入院しているときに聞いた話です。

その同級生をAとします

Aは結核にかかってしまい入院中でした
その日は容態が悪く、気を失いました

Aは変わった夢を見た

気がつくと夏で、都電を待っていた
列を見てみると、老人や壮年の人たちが話をしながら待っていた

やけに、リアルな夢だなと思いながら

だんだんと人数は減っていき、ホームに入った

線路は一本しかなく行き先も一ヶ所のようだ

電車が来ると、中には人が1人もいませんでしたがそのまま乗車した

しばらく進むと一面に草原がありAは興味深そうにながめていた。

その草原には昼なのに暗い表情をした人たちがいて、なにかを手に持っていた。はたから見るとおかしな光景だったが周りの乗客は気にもせずはなし続けていた

なんだか変だなと思ったAは
次で降りようと考え
待つと
次第に辺りが暗くなり、電車の電気が消えた

そこでアナウンスが流れた「次は〜終点〜終点〜」
乗客たちの声が大きくなりAは怖くなった

早くここから出なければ
そう感じたAは降車ボタンを探した

ボタンがない……
電車はどんどん進んでいく

頭が混乱しているなか、横から声をかけられた
「A君、ここにいてはいけません」

その人は4年前に他界したおばあちゃんだった
A「おばあちゃん なんでここに?」

「いいから早く降りなさい!」

Aはここで降りないと一生帰ってこれない気がして、とっさに窓から降りた。

そこで、夢は終わる

Aいわく、あのまま乗り続けていたらどうなっていたか

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