これは僕が中学に入った頃の話です。

その日も、いつも通り僕は学校に行き、門限までには家に帰っていました。
しかし、家でささいなことから親と喧嘩してしまい、むしゃくしゃした気持ちを抑えようと外に出かけました。

田舎なので僕の地元では、夜にはあまり人を見かけませんが、しばらく歩いていると、普段は見かけない廃屋があるのを発見しました。

しばらく、観察していると中から小学生くらいの女の子とお年寄りが出てきました。

最初は、こんな時間に見間違えたんだろうと思いましたが、女の子の次に、お年寄りも出てきたので、僕は、この廃屋には何かあるかもしれない

思い、中に入ることにしました。

中に入ってみると、階段があり僕は地下に行くことにしました。
薄暗いなか進んでいると、部屋があり、その真ん中に、丸い円がありました。

部屋の中に入ろうとすると、何かいやな感じがしました。

しかし、好奇心から部屋に入り丸い円を近くで見てしまい
遠くで見てわからなかったことに気がつきました。
近くで見ると、その輪っかは空中にあるのに
なぜか、糸のようなつるすものがついていなかった。
この時、僕の中のいやな気持ちはマックスでした。
その場から一刻も早く立ち去りたい一心から、部屋を出ようとすると、
後ろから物音がしました。

ガタッ

振り返ると、入り口で見かけた年寄りがいました。

僕は怖くなり、部屋を出て階段を上がり、入り口までつきました。
あと少しだ
あと少しでここから出れると思い
入り口から出てみると、あのお年寄りが今度は、道路の向かいにいました。
そのまま、なにがなんだか分からずひたすら家まで走りました。

その夜は、怖くてあまり寝れませんでした。

次の日、学校で昨日のことを思い出すと部屋であのお年寄りを見かけたあと、出口は一つしかないのに、短時間でどうやって移動したのか、気になりました。

怖い気持ちもありましたが、放課後には、また、あの廃屋の前に来ていました。
僕は、もう一度あの部屋に行ってみることにしました。

部屋に着くと、やはり丸い円が浮いているだけで、他は普通の部屋と一緒でした。

そこで、ぼくはあの移動時間の早さはこの円と関係ありそうだと思い、円を調べるようにしました。

すると
上のほうから、カランカランとなにか金属の棒のような物を引きずりながら階段を降りてく音が聞こえ

とっさに
まずい!
隠れなきゃと思いました

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