最近思い出したので書かせていただきます。
長文になりましたが気長に読んでいただけると幸いです。
私が高校生だった時に体験した話です。
当時、友達の少なかった私はエア通話というものにハマってしまい、今思うと、相当気持ち悪い事をしていました。
どんな内容かというとケータイを耳に当て誰かと喋ってると想定して独り言を言う遊びです。
そんな遊びに興じていると、ある日突然知らない人の声が聞こえるようになりました。
私は何故かその声を友達と思ってしまったらしくその【見えない友達】と話すようになりました。
しかし、その友達は私の知らない知識を持っていたり記憶にない出来事を話題に出したりと、どう考えても私の脳内で作り上げたものじゃない事だけは分かりました。
しかしそれ以外に分かることは少なく、名前はゆい、年齢は私よりも上(つまり17歳以上)、性別は女性(声で普通にわかった)、などの基本的な情報ばかりで好きなものやどこに住んでいるかなどは一切わかりませんでした。
そんな私達ですが話のネタは尽きることなく
大体2時間くらい話をしてどちらかが眠くなったらやめるというルールでやる事約1ヶ月、
私は次第に友達に愚痴を吐くようになっていきました。
学校の授業の事や両親の事などとても聞いてても面白くない様な話でも彼女はずっと聞いてくれました。
何一つ文句も言わずに聞いてくれました。
しかしそれは逆効果だったようで私はどんどん彼女に甘えるようになってしまい、この頃から会話の4分の1くらいは私の愚痴で終わるようになりました。
ある日、私は冗談のつもりで愚痴ついでに死にたいと言うと彼女は今までに聞いたことの無いよう荒げた声で「冗談でもそんなこと言うな」怒鳴りました。
私は予想外な反応に呆気をとられていると、
彼女は突然我に返ったかのようにいつもどおりの口調で取り乱したことを謝罪して話を元に戻そうとしてたけど既に話す気が失せていた私は眠いと嘘をついて電話を切ってその日は寝ました。
それからは一切エア通話をしなくなりました。
それから時は経ち彼女の事もすっかり忘れていた私は仕事がうまくいかず病み期というか少し憂鬱な感じになっていました。
そんな時に来たんです。
あれ以来心の奥深くに潜んでいた彼女が。
と言っても来たのは彼女からの電話でした。
しかし、この時の私はその電話に出るまで彼女なんて思いもしませんでした。
その理由としては、彼女と話しをするときは自

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