連続投稿すみません。

これは私が高校生の時の話。
当時Z市にある高校に通っていたんですが、
学校帰りは決まって5人グループで連れ添って、小さな山の上など、人目のつかないところで
菓子を食ったり、タバコ吸ったりしていました。

この日は学校から少し歩いたところにある、
古びて誰も使っていない別荘地?に入り遊んでいました。
もうコンクリが割れてしまって草も生えているようなテニスコートに入り、
みんなで木の棒とボールでテニスまがいのことをしていました。

んで、遊び疲れてペットボトルを飲みながら談笑していた時なんですが、
霊感のあるAが突然…
「やばい、囲まれた!」と。

霊って水によって来るとよく言いますが、どうやらペットボトル5本でも寄ってくるようです。

Aがガタガタ震えながら、Bの方を見ながら…
「Bの左側にいる。もう帰ろうぜ!」

Bの方を見てみると、なんか左肩だけぴんとが合わないように、うっすらとぼんやりしてしまっているんですよね。
霊の姿は見えなかったんですが、本当に一か所だけピントが合わない。
気持ち悪くなり、おれ等は逃げるようにその場を後にしました。

しばらく走って、落ち着いたところでBの肩をもう一度見ると、今度はちゃんと見えました。
「よかったぁ~…めっちゃ怖かったな!」などと軽く話していると…
A「まだついてる。Bの左肩にいる…」

とにかく怖くなり、今日は帰ろうぜ…ということで駅に向かうことに。
Bはそれこそ顔面蒼白ですが、おれらには霊をはらうこともできないので、どうしようもありません。

海沿いの狭い道路を歩いて駅に向かっていると…
カーブの先から中型のトラック(引越しとかでよく使われるくらいのやつ)が猛スピードで曲がってきたんです。
その時俺の横の道路側にはBが…
もう何も考えられずに慌ててBの手を引っ張りました。


間一髪…ほんの5cm位の距離しかなかったと思います。
ギリギリトラックを交わしました。
当たっていたら左手が吹き飛ぶだけでは済まなかったと思います。

すると、おれらの後ろをあるいていたAがポツリ・・・
「あっ・・・消えた・・・」

通常版で読む