これは、当時付き合っていた彼から聞いた話です。
彼の会社は同年代のせいか、みんなとても仲がよく、休みの日もよくつるんで遊んでいました。
その日も、いつものように集まって騒いでいたのですが、夏だったこともあり、夜中に心霊スポットに繰り出そうと言う話になりました。
場所は富士の樹海の森。
丁度、新車を買ったばかりという事もあり、彼の自慢の四駆で向かう事になりましたが、着いてみると、予想以上に深い闇に、這い上がるような恐怖を覚え、瞬時に来たことを後悔したそうです。
足を踏み込むと
一瞬ふと耳もとで、何か聞いたきが。驚いて立ち止まると、
やはり地の底から響くような声が。

そして、辺りから風もないのに、ガサガサという草を掻き分けるような音が。本能的な恐怖に
慌てて車にかけもどり、エンジンをかけましたが、新車なのにかかりません。
その時です。
突然車の後ろからドンドンっと
ガラスを叩く音が
パニックになった
友人が早く出せよ!と泣きそうな声で叫ぶ中、ようやく車は動き、近くのコンビニに辿りつきました。

駐車場で車の後ろを確認した
彼は真っ青になりました。
車のリアウインドウに
無数の手形がついていました。
車の前にも、
びっしりとついていたそうです。
それから彼は心霊スポットには二度と
行かなくなりました。

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