私が高校生の頃、不思議なことがよくありました。
ほとんどが何故だか分からないのですが、解決したものをお話します。
自分の部屋で寝ていると、部屋のドアをノックされ、起きました。時間はたぶん午前3時ぐらいでした。
家族の誰かかなと思い、
「何?」と声をかけます。
家では用がある時はノックして返事があってから開けます。
鍵はついてません。
2階建ての家で、1階に祖父、祖母。
2階に私と、兄と妹、そして母親。
父親は半別居状態なので、いるときといないときがあり、この日はいません。
さて、いっこうに入って来ません。
何か手に持っているのかもしれません。
ひょっとしたら助けを求めているのかもしれません。
以前、私が深夜に腹痛で助けを求めて、はって親の部屋に行き、ノックしたこともありました。
割りと短い間で色々考えたあと、扉を開けました。
あらためて
「何?」
と聞くと誰もいません。
あれ?って思って
部屋から一歩出た瞬間、
足元に
ゴロゴロゴロ!!
と勢いよく、目に見えないものが、私の目の前から、私のまたの下に転がってきます。とにかくすごい音です。割りと大きいものでしよう。突然のことであっけにとられて動けません。
すると、私をすり抜け、ゴロゴロゴロと音をたてながら、兄の部屋、妹の部屋に転がっていきます。
なんだか訳がわからないと思いながらも、みんなが起きてしまうと思い、あーダメだと思ってました。
怖いとかそういう感覚より、みんなが起きてしまうから、止めないと!という感覚でした。
一通り各部屋に転がった後、音はおさまりました。結局誰も起きませんでした。
ああ、よかった。
と思い、その日は寝ました。
2日後の朝、珍しく父親が朝御飯を食べています。
うちは、自営で会社が自宅なので出勤はしてくるのです。半別居と言っても、週に4~5回は顔を会わせます。
私は朝御飯を一緒には珍しいなと思いながら
「おはよう、どうしたの?」
って言うのと同時に
「お前、大変だったんだぞ。2日前の夜に腐ったカツ丼食ったら食あたりになって、俺は、みんなに助けを求めにきたのに、みんな無視!お前は気がついたのに見てるだけ!そんな薄情な話あるか?!」
私はあの日の夜のことを思いだし、時間を聞き、その話をし、状況を聞きました。
思った通り、あの日の夜の音は父親でした。