私は中学時代に部活で剣道をやっていた。
毎年我が剣道部は群馬のN村に合宿しに行っていた。
あれは後輩が出来て調子に乗っていた中2の時だ、私達が泊まらせもらった民宿ははっきり言うとかなりいい感じだった。
だがおかしい点があった
それは窓がないのだ
なぜだろうと思いますよね?
普通は建物には窓があるはずです
空気の流れが悪いです
ですが汗臭い剣道部には嬉しいオプションがありました。
クーラーです。
クーラーが無ければ、暑さを凌いで
心に余裕が出来たのがいけなかったのです。
私達は厳しい顧問の練習に耐え
1日目が終わりました。
1日目の夜

私にはH君、N君、T君、Y君などの仲のいい
若者言葉で言うと「いつめん」て言う奴です
そいつらと風呂上りにくだらない話をして、合宿を楽しんでいました。
Y君がトイレに行きました。
くだらない中2がたくさんいればもちろん悪ふざけが起きますよね?
ですが悪ふざけには度があります。
Y君がトイレで用を足している時に
なかなかのやんちゃであったH君は
「おい、Yのやつビビりだからおどかしてやろーぜww」と言いました。
私は当時部活で少し浮き気味だったので
止める事が出来ませんでした。
私にも罪はあります。
まさかあんなことになるなんて。
H君はY君を驚かすために、トイレの扉の柱を「コツコツ、コツコツ」とノックし始めました。
「コツコツ、コツコツ」繰り返し繰り返し叩いていました。
すると「うわああ、なんなんだよぉ!?」ビビりのY君は絶叫しながら出てきました。
私達は大爆笑
「おまww流石やwww」
「やばいわwwwwwwwww」
「腹筋痛いわww
「顔がwwww」


だけど


おかしいのです


笑い声が収まって静寂が支配した時


「コツコツ、コツコツ」


「コツコツ、コツコツ」


ノックの音がなっているのです


しかもトイレの中から


私達は一気に青ざめました
「まさか...H!またかよ~ww」
陽気なN君がまた爆笑しました。
ですが
H君は青ざめたままです。
「え?...嘘だろ?」
「いやいやwH~、迫真の演技すぎんだろww」
「やば(´^ω^`)ブフォwww」
ですが「俺じゃない!!」
とH君は否定しました。
確かに
ありえないんです
なぜなら
トイレは
廊下を挟んで左の方にあり
そしてH君は部屋の扉の前2mに座っているのですから。
「コツコツ、コツコツ」
だんだん音が

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