私が大学生の頃、朝刊の新聞配達のバイトを3年間やってました。
チラシを入れるところからガッツリやっていたので、早朝の2時半頃から6時頃までが仕事の時間帯です。
いわゆる丑三つ時ですので、配達中はいろんなことがありました。
その上、ちょっと田舎だったので、私の配達区域には、住宅の間に突然墓場があったりする地区でした。
配達先に火葬場、中学校、お墓を通り抜けないと行けない家など、怖いバラエティーに飛んでおり、最初の1週間ぐらいは怖くてしょうがなかったんですが、だんだん慣れ、どちらかというと麻痺してよくわからなくなってました。
配達中いろんなことが起こります。
深夜3時過ぎに墓参りするお婆さんがいたり。
お通夜の提灯が出ている家の玄関に1メートルぐらいの白い煙玉が浮いてたり...。
いつもは何もないのに、中学校の職員室に新聞を差し込んだ瞬間に窓ガラス小刻みにガタガタ音を立て、しばらく止まらなかったり...
墓場の前で休憩してたら急に鼻歌が聞こえて、辺りをみても誰もいないとか...。(笑)
いま考えると絶対やりたくないんですが、当時は一応お守りだけもって休まず続けてました。
おかげで新聞屋さんからも信頼され、1年続けたところで、空き家になっている支店に住み込んでやらないかと持ちかけられました。
2階建ての一軒家。1階は新聞専売所兼。
家賃は1万円。水道光熱費込み。そして給与天引き。
当時、学費を自分で払っていたので、二度返事で飛び付きました(笑)
引っ越し、掃除はお金がかかるので、新聞屋の車を借りて、自分でやりました。
一階は新聞折り込みを入れたり、積んだりできるように土足で入れる感じで、事務所みたくなっており、窓も三方についているので明るい。ここだけは普段から解放して使っているので私も使ったことがあり、見たことある。
居住スペース入口の横にある扉を開けると、窓が全くない部屋で、写真現像用の暗室。昔は記者も出入りしていたとのこと。
住居スペースはもう何年も使ってないそうで、すべて雨戸も締め切ってある状態。
鍵を開けてまずは1階。
入ってすぐ左にシャワー。奥にキッチン。
キッチン脇に勝手口。縁側に出れる窓もあり、サザエさんの家みたいな感じ。
ただ、キッチンは配達の人もお茶を入れるなどで使うので、人の手が入っており、掃除の必要も無さそうなぐらいきれいです