続きです。
おかしいことに気がつきました。
光反射ですか…ありえない蝋燭も怖いですが
天上に反射するはずの蝋燭の輝きが台所の壁に
集中していたのです。
その反射する光が人形の形そっくりで腰が抜けそうになりながら友達の手をつかみ
廊下を走りました。
勝手にリビングのドアが締まり
少し先にある寝室の閉めたはずのドアがゆっくり
開きました。
そこから。

友達が…出てきたのです。
焦るじゃないかと…声を震わせながら
人形を持って走っていくなと…明かりもつかないし
なんなんだ!と…
私の手には人形がしっかりと握りしめてありました。

続く

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