これは私が、中学三年の夏祭りの終わった後、友達と集まった時の話だ。
私は友達3~4人と自転車に乗って、他の友達との集合場所に向かう途中だった。
友達の一人が、怖い話をしようと言い始め、最初に話すのは私だった。
私はその日の前日、たまたまある怖い歌をテレビで知り、その歌に冗談で「この歌を聞くと、必ず何かが起きる。最後まで聞いた人は死ぬ。」と加え、その歌を流したのだ。
その歌が流れ、最初はみんな怯えていて、耳を塞いだりしていたのだが、何もないとわかると、友達は口々に嘘だなと騒ぎはじめた。
そして、私が実は嘘だと話そうとしたとき、近くのトラックの荷台から、バァン!と大きな音がしたのだ。
私は、慌てて曲を止めた。
後少しで最後まで聞いてしまうところだった。
私はそれ以来その歌を聞いていない。
あのトラックの音は、何かの警告であった気がしてたまらない。
あなたも、人に冗談をつくときは気をつけて欲しい。
あなたの嘘が本当にならない保証はどこにもないのだから。