力でこっち向って走ってきた。男がすぐにAのほう向いて、
若干あせってた?ように見えた。
無言で走ってくるAと、俺たちふたりを交互にみつめてた男が、壁に飛びついて必死に斜面をのぼろうとしだした。
土が湿ってるかしらないけど、靴がすべってうまく上がれないみたいで、どんどんAとの差がちじまってきた。

俺もBもただボー然と男をみることしかできなくて、口をポカーンと開けたままだった。
その男がのぼりきろうとしたところを、
Aがジャンプして足を掴んだ。

でも男何回も手を振り払って、Aの手を蹴った。
Aが思いっきり地面に体打ちつけて、Bがすぐかけよった。
呼びかけてみたが、返事がない。
気絶していた。
俺らはAを引きずって車に戻り、街に戻った。
もうあそこには行きたくないです。

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