私の家系は長子(一番最初の子供)が男の場合幼児期に亡くなる。長男ではなく長子が男の場合に限る。長子が女ならばセーフ。次に男が生まれても何事もなく育つ。
そしてそれは家系の男にだけまつわる。つまり、その名字を継いだ者の子。
なので大きな声では言えないが、私の家系は男連中の離婚率が高い。なぜならもし嫁との間に生まれた長子が男の場合、離婚して嫁の名字にする。そうするとなぜが亡くなることなく成長する。しかし後妻をもらってその間にまた男が生まれたとしてもそれは大丈夫らしい。長子ではないからなのかな。
そんな事を続けてきて、なんとか私の家系は途切れずに続いている。
なので私は女という事もあるし、その因縁なのか呪いなのかは知らないが興味なく過ごしてきた。
しかし去年身近にそれは起こった。
従兄弟が大恋愛の末結婚。家族や親戚から男が生まれてしまったら離婚した方がいいとの助言ももらっていたが、(嫁は家系にまつわる因縁については知らなかった)あまり深くは気にしていなかったようだった。だって幼子が死んだのなんだのは昔話の中だけだったから。
そしてまさかの男児出産。そして離婚せずに県外へ。そして去年その従兄弟の子は5歳で亡くなり、傷心の従兄弟は離婚し、実家に戻ってきた。
偶然といえばそうかもしれない。亡くなった原因は溺水。5歳児ならあり得る理由。

そこで私はなぜこんな因縁があるのか、祖母に聞いてみた。祖母は祖父とは見合いで隣町から嫁いできて、新婚初夜早々祖父から、「もし二人の間に男が生まれたら、お前と離婚しなければいけない。なぜなら・・・」と全てを打ち明けられたとのこと。
どうやら私の家系はそこそこ裕福で、先祖の中には妻の他に妾を持つ者もいたそうだ。
何代前なのかは知らないが、(仮名で名前は十兵衛とする)十兵衛は妻との間に3人の娘に恵まれたが、跡取りが欲しかった十兵衛は妾とも子作りに励んでいた。
そして妾が孕み、男児を出産。喜んだ十兵衛は妻と住む家に妾も一緒に住まわせた。そして妾とその男児は謎の死を迎える。下痢と嘔吐を繰り返し、当時は流行病と片付けられたが、どうやら妻の毒殺らしい。男児享年6歳。
証拠もないし、妻の出自も裕福だったためお咎めなし。そして妻妊娠し念願の男児出産。しかし男児は井戸に落ちて溺死。
と、まとめるとこんな感じ。
それからずっと長子が男だと早くに亡くなる因果が続いてると。

一体いつまで続くんだよっと思って、ふと考

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