これは中学生の時の話。土曜日の夕方友達二人と廃屋にいった。廃屋といっても特に何も出るとか噂はなく地元の民家で空き家なだけだが中学生の俺らからしたら十分スリルを味わえる。鍵もあいており出入り自由な状態だった。中に入ると殺風景な感じで普通心霊スポットの廃屋と言うとイメージとしたらものが散乱してるなど想像するかもしれないが、もちろんただの空き家なだけなので部屋の中は何もない。友達二人は2階に上がり俺は1階を散策していた。すると後ろから誰かに肩を叩かれ後ろを振り返るとクラスでいじめにあってる奴だった。
「こんなとこで何してるの?」
「別になんでもいいじゃん」
「知らないよ、怒られるよ」
「キモいな~帰れよ」
「そうやっていつも僕はのけ者…」
そんな会話をしていると友達二人が2階から降りてきた。「お前さっきから誰と……うわ~~!!」友達二人は慌てて玄関を飛び出して逃げて行った。俺も怖くなって逃げ二人の後をおいかけた「おい待てよ」二人は走りながら振り返るも悲鳴をあげながら走る足を止めなかった。俺も振り返ってみるも特に誰もいない、いるのは肩を叩いてきた奴だ。
「お前ついてくるなよ」
とりあえず友達の後を追いかけた。友達二人は自宅に駆け込んだ、俺もギリギリの所で入れてもらえた。
「そんな逃げてどうしたんだよ?」
気付くとあいつがいない
「あいつさー急に肩叩いてきて話し掛けられてマジでキモいわ~」
二人は「……」
「お前本当になにも知らないのか?」
「なにがだよ?」
「あいつ昨日の朝自分の部屋のドアノブに紐を掛けて首吊って自殺したんだよ!!」
「えっ!?」
俺は昨日学校を休んでいてその話を知らなかった。