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中編
本屋で読んだ話⑧
匿名
本屋で読んだ話⑧
中編

本屋で読んだ話⑧

匿名
2014年9月14日
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姑が入院している病院に夫婦で入られたかたがありました。

その夫婦の主人が具合が悪いのを妻が看病していたそうですが妻のほうが少し(障害)…と息子が頼みに来られたそうです。

男性と女性は別々の病室になります。

妻のほうは入院初日から

主人を知りませんか?

と誰かれなしに尋ね、病室の名札を見て

あっ、ここだここだ

と入っていき

主人は私が看なくちゃダメなの

という様子で主人の寝るベッドの横に座り込みます。

廊下から病室をチラッと拝見したところによると夫婦愛にあふれているようなので周りからはウ~ンと感心させられていたのですが、やがて、なるほどね~、これでは息子さんが心配して両方とも病院へ入れられたのだな~と納得のいくようになりました。

家庭でしているようにしたいらしく、点滴の針はかわいそうと抜いてしまいますし、天気のいい日は日が当たると暑そうと主人の顔に冷たいタオルをかけてしまったりして、アララと思うことが度々です。

病院側も困ったのでしょう。

入り口のドアの取っ手を結わえて勝手に入れないようにしました。

でも6人部屋なので他の患者さんが困ります。

見舞いが来ると度々ドアを開けなければならないし、出る時はブザーを鳴らして出してもらわなくてはなりません。

そういう時にスルリと入ってきて

主人はどこですか?

と迫る迫力にはタジタジになったそうです。

あなた?

と一つ一つのベッドの布団をめくり、主人を探す執念には頭が下がります。

でも見つかったら百年目、という感じがしないでもなかったようです。

とうとう主人のほうの病室がかわり、名札もありません。

主人はどこ?と探してもいないことが分かったのか、情熱を注ぐ先がなくなったのか、すぐ探さなくなったそうです。

ある日突然、ルンルンルンと楽しそうに歩き回ってる彼女に会いました。

仲良しなのでしょうか?

お互い全く違う話をしているのですが、よく会話の合う相手(女性)と手を繋いで仲良く歩き回っているのです。

もう主人はどこ?とこれっぽっちも言いません。

毎日が彼女にとってルンルンの日々です。

その3ヶ月後に主人は亡くなられました。(病名は不明)

目の前から主人が消えたらもうなんの思いもないのでしょうか?

記憶が途切れたらもう何もないものになってしまうんでしょうか?

長年連れ添って私が看なくちゃと思っても目の前から対象が消えれば主人だって忘れられるようです。

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