まだ私が小さな頃の話です。

うちは両親と三人兄弟に祖母の六人家族。

祖母は別の部屋に寝ていますが、両親と私達は並んで同じ部屋に寝ていました。

ある晩、父が私がうなされる様な声を出しているのに気付き、隣で寝ている私に目を向けると、私の上で小さな子がピョンピョン跳び跳ねていたらしいんです。

父は私の弟と思ったらしく、母に弟を私から下ろし寝かしつける様に声をかけ、母もその子に気付き起き上がるのを見て横になろうとすると、跳び跳ねていると思った弟が自分の横に寝ている事に気付いた途端、母は「ヒィッ!」っと小さな叫び声をあげたそうです。

弟と思った子に手を伸ばし、下ろそうとしたらその子はニヤニヤとした笑い顔で母を見たそうです。

パジャマや顔つきは弟なのですが、目だけが黒く沈んでどこを見ているのか分からないのに、母を見ている気がしたそうです。

そしてその子は笑いながらスーッと消えたそうです。

私の上をピョンピョン跳び跳ねながら。

通常版で読む