もう10年以上前の出来事なので書いてみます。
封印していた記憶です。
1998年の夏頃に俺とAとSで廃病院に行った。
関東周辺の色々な心霊スポットに行ってはスリルを味わって小バカにして楽しんでいた。
T病院は院長が患者に殺されたという噂だった。
Aが「そんじゃ俺が院長席に座って偉そうにタバコを吹かしてやろうか」とか冗談を言いながら車で病院に向かった。
近場のコンビニ駐車場に車を止めて病院へ歩いて5分くらい。
車を降りたら雨が降っていた。
蒸し暑い夜中なうえに雨。
コンビ二で酒を買い、飲みながら病院へと歩いた。
騒音が全く無い病院付近。
そして病院の入り口にたどり着いた。
重苦しい空気が身にまとわりついたが、
「全然怖くなさそうだな」などと強がった冗談を言いながら病院内へと入っていった。
3人とも懐中電灯を持って。
3階建ての大きな病院だったので最上階から降りてこようということになり、さっさと病院の最上階に行った。
そしたら屋上に出れた。
Hインターチェンジやら何やらがライトで光っており、
恐怖というスパイスが加わっていたので、景色が異常に綺麗にみえたた。
雨が強くなってきたうえに風もでてきたからさっさと回ろうという事になり、再び病院へと入った。
入ったとたんに下の階から「わ~」とか「お~」とか人の声が聞こえた。
誰かが入ってきたのかと思ってたくらいだった。
3階のフロアーを端から端まで見たあとに2階のフロアへと移動した。
Aは「暑い」と言いながら転がっていたシーツで体を拭いたり、
精神病棟の鉄格子の中に入りゴリラのマネをしたりとやりたい放題で、
Sは無口な奴だからか病院に入ってからは何もしゃべらなかった。
暗くて顔も見えなかったが。
俺は風や雨の音なのか解らないが、「パツッパツッ」と聞こえる音が気になっていた。
「ラップ音がすると、お化けが近くに居る」と聞いた事を思い出し怖くなった。
そのころは体中が汗びっしょりで酔いは冷めていた。
2階を回ってる時、Aが小便したいと言ったが、トイレを探すのがめんどくさいか
ら「かばんに入ってるペットボトルのお茶を捨ててこれにしろよ。」と言い、ペ
ットボトルを渡してやった。
Aは「うほぉ~い」と言いながらペットボトルにチン○を差込み踊りながら先に走って行った。
俺はAはバカだな~と思い、隣に居るSに「あいつおいて逃げよう

通常版で読む