これは私が スナックに勤めていた時に ママに聞いた話です。

ママは霊感がありました。

そのスナックは浜の町病院の近くに立地していて
病院の産婦人科の先生を筆頭に 内科、外科、小児科と様々な医師が
遊びに来ていました。
 
その中に 20代の女性医師がおりまして
毎日のように 皆で来ていました。

その女医先生が 防塁後の近くの病院にお手伝いに行った時の
事です。
車止めに足が絡んで 前のめりに転んだそうです。
前歯が全て折れたそうです。
それでもスナックに来ていて 流動食を飲んでいますと話していました。

それから、歯が元通りになり その年の正月休みに
女医先生はお友達皆で スキーに行くことになりました。

前に2人、後ろに2人乗って女医先生の運転で
 山の上のバイパス道路を高速で走っていました。

突然、獣が飛び出てきて急ブレーキが間に合わず そのまま 崖下に・・・
その女医先生ともう一人亡くなりました。

葬儀も終わり、浜の町病院の先生方も その女医先生を忍び
かしわ飯やビールをカウンターにお供えしました。

その夜の事

ママは一人で女医先生を思い出していました。

すると、花瓶にさしてあったコスモスが 急に動き出し
まるで生きているかのように 飛んだらしいのです。

その時に空中でパチンッという音がしたのです。

ママはびっくりして転げるようにドアを開けて
外に飛び出しましたが夜中の2時で
誰も通っていません。

それでも 走ってやっと工事現場の作業員さんに出会い
店に来てくれと頼みましたが
仕事中なのでと言われ

仕方なく近くのジョイフルに朝まで待機しました。

朝になって恐る恐る店に戻りましたが何事もなく
それから、2.3日は夜は一人でいられなかったそうです。

ママの言うにはあの女医先生が会いに来たんやねと
また、防塁後に行って何かが乗り移ったんやねとも言っていました。

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